この記事は『最も有名なボンドカー アストンマーティンDB5でロケ地を訪ねる』の続きです。 アストンマーティンDB5はまさにジェームズ・ボンドの車で、イアン・フレミングの著書を読み込んだダニエル・クレイグによれば、ボンドには「気性の荒さ」が垣間見えたとのことだ。そして、DB5も激しく乗りこなされるのを喜んでいるように私には感じられた。 ハイランドの周辺のA82号線は長い直線が多く、交通量も少ない。DB5を"グラントゥリスモ" に相応しい速度で走らせ、数台のトラックをまとめて追い越す。その間、『スカイフォール』のロケ地を見物に来た車と何台か遭遇したが、このDB5に気付いた人はどれほどいただろうか。それほどシルバーバーチのボディカラーが湿った色味のない背景に自然と馴染んでいたのだ。 2013年に『スカイフォール』のプロモーションが終了した後、DB5はアストンマーティンワークスへと戻り、入念なレス