能登半島地震で最大震度6強の揺れに見舞われ、断水が続く石川県七尾市の避難所で、水再生装置を用いたシャワーセットが大活躍している。5日までに4カ所を回り、数百人が被災以来の汚れを洗い流した。同市内には9日まで設置予定で、要望があれば他の断水地域にも行きたいという。開発の原点は、同県出身の創業者が平成19年に経験した能登半島地震だった。 断水した避難所で稼働する温水シャワー=5日、石川県七尾市(小野晋史撮影)「温かくて、とても気持ちが良かった。シャワーがあると全然違う」。 約200人が避難する同市立和倉小学校で5日、中学2年の小崎由愛さん(14)が笑顔を見せた。最後にシャワーを浴びたのは大みそかだったという。 同小には同日午後に2台のシャワーセットが設置され、プールにたまっていた水を再利用。避難者らは用意されたボディーソープやシャンプーなども使って1人10~15分ほどの温水シャワーを浴び、さっ