欧州を流浪するコラムニスト・大矢アキオの第85回ジュネーブショー訪問記。後編は街角の様子をお届けする。イタリアにすっかり根を下ろしてしまった筆者だが、隣国スイスのジュネーブを走るクルマ生態系は、常にエキサイティングだ。何度滞在しても、びっくり、かつ戸惑うこと数々。極めつけは「外交官の街」に似合わぬレトロな、あの電化製品だった……。 (文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>) 2014年に続き、筆者はフィレンツェ空港からジュネーブに向かった。機材は約50人乗りの「サーブ2000」。もはやクルマとは関係ない「サーブ」とはいえ、どこかうれしいのは筆者だけか。運航はエティハド航空系。アラビアンな書体がイカす。 ジュネーブ空港の荷物受け取りターンテーブル。かつてフランクフルトショー期間に見られたアイデアが。場所柄、驚異的耐久性と粘着力を伴うステッカーと思われる。 ジュネーブでは数十