オーストラリアのライナスが建設するテキサス工場には、米国およびその主要同盟国におけるレアアースの生産と製錬に対して約束された数十億ドル規模の補助金・融資の一部が充てられる。 60ヘクタール(0.6平方キロメートル)の敷地に関し、ライナスは米国防総省との契約で3億ドル(約420億円)余りを獲得。 計画通りに進めば、2年後にレアアースの製錬工場が稼働することになる。 米国とその同盟国では、国家安全保障がこうしたプログラムを推進させる主因だ。だが、2022年以降の価格低迷が足かせとなり、政府に守られた中国企業に対抗できるサプライチェーンに発展させることができるかを巡り疑念が生じている。