山口昌男「学問の春」(平凡社新書)を読んだ。副題が「〈知と遊び〉の10講義」というよく分からない標題。でも「講義のまえに」では、「本書は1997年に札幌大学文化学部で行われた山口昌男「文化学総論」(ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む)の講義をもとにした「比較文化学講義」である。全13回の講義を10回に編集し、著者自身が眼を通し、さらに補足的な聞き書きを行って加筆し、成稿とした。」とある。 講義録だから難しくはない。しばしば脱線するし、楽しそうな講義だ。聴講してみたかった。ポトラッチ、トリックスター、読み進めているうちに思い出した。30年ほど前、熱心に山口昌男を読んだ時期があった。どうして忘れていたのだろう。「アフリカの神話的世界」「本の神話学」「道化の民俗学」「文化と両義性」、そのあたりまで読んでいた記憶がある。それで気がついた。以前書いた「周辺からは世界が見える」(2006年11月12
「一度失脚した中村(道太)は手許に残った正金銀行の株価上昇で大金を手にし、日本橋北嶋町に鴎雨荘というクラブを設け、文人墨客のたまり場とした。その後、陸奥宗光農商務相にはめられて下獄、財産を没収され、晩年は青山南町の居宅で茶道、華道、盆石を教授して余生を送った」p4」 山口昌男『経営者の精神史』(ダイヤモンド社, 2004) ★本の概要 道化・トリックスターの分析で著名な文化人類学者による一冊。明治・大正を中心とした近代日本の経営者たちの姿が描かれている。『週刊ダイヤモンド』の連載から収録された。 ★文化人であった経営者たち 以前の経営者たちは、趣味と呼べないほど本格的な文化バックグラウンドをもっていた。 丸善の初代社長、横浜正金銀行の初代頭取をつとめた中村道太は、日本橋に別荘をかまえ、歌舞伎役者や講談師、力士たちを集めたサロンを開いていた。八十二銀行創立者の飯島花月は、川柳の研究者としても
危険な素人 ――先生は日本だけじゃなくて世界中の古本屋さんに現れてますよね。 山口 危険な素人だからね(笑) ――最近の収穫はどうですか。 山口 このあいだプラハに行ったらね、思っていたとおりいい古本屋が復興していた。そこで、一九二〇年代の建築批評家でモダニストのタイゲのものはないかって尋ねたら、ちゃんと三冊出てくるんだよね。ついこの前まで、タイゲの本を売ってたら捕まるような状況だったからたいていは隠してたんだけど、最近ようやく古本屋にも出るようになった。 ――それを買われた 山口 これはすごくいい本でね、高かったんだけど買ってしまって、でもチェコ語を読めないから(笑)これからやらなきゃいけない(笑)泳げないのに流れに飛び込む(笑) ――ヨーロッパはかなり以前からですよね。 山口 一九六九年にナンテール大学の客員教授でパリにいて、そのときある本を古本屋で見つけた。それがシ
Official video of Lenny Kravitz performing Mr. Cab Driver from the album Let Love Rule. Buy It Here: http://smarturl.it/0qkjej Directed by Geoff Barish. Like Lenny Kravitz on Facebook: http://www.facebook.com/lennykravitz Follow Lenny Kravitz on Twitter: http://twitter.com/#!/lennykravitz Official Website: http://www.lennykravitz.com/ See more videos: http://www.youtube.com/user/LennyKravitz
「ソトコト」といえば、自ら謳うキャッチフレーズ「ロハスピープルのための快適生活マガジン」のとおり、「エコ」な人々の雑誌なわけだが、2010年5月号で「世界を緑と愛で満たす グリーンファイター100!」という特集を組んでいる。そのメインになっているのが、表紙にも登場しているシー・シェパード。なんだか強力に応援しておられるご様子。 考えてみればこの人たちについてはよく知らないことも多い。いい機会なのでちょっと読んでみることにした。 世の中にはまとまった文章を読まずに反応する人がけっこういるようなので最初に念のため書いとく。以下の文章は、シー・シェパード擁護を意図するものではなく、また日本の立場を全面的に擁護するものでもない。捕鯨に関する私の基本的な考え方は部分的にだが前に書いたことがあるので、どうしても知りたい方はそちらもご参照(下の方に日本語も出てる)。この種の主張は国内よりむしろ国外に向け
終わって帰ってきました。 いい雰囲気でトレーニングできました。 僕個人も体のキレは良くなってきてます。 今日は前にも紹介しましたが元Jリーガーでザスパ草津での先輩、澤拓磨さんも練習を見に来てくれました。 チームもいいチームだと誉めていただき今後も応援していってくれるみたいなので頑張っていきます。 開幕が待ち遠しいです。 明日は朝からイベントに参加するんで朝早いですが気合いで頑張ります。
NHKブックス別巻 思想地図 vol.5 特集・社会の批評 作者: 東浩紀,北田暁大出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2010/03/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 38人 クリック: 888回この商品を含むブログ (60件) を見る北田暁大(きただ・あきひろ)、佐藤俊樹、菅原琢(すがわら・たく)の三氏の論考を通読した。 こういう批評的分析を、自分のかかわる領域で出来るかどうか・・・。 (以下、強調はすべて引用者) 社会学の歴史は、そうした対象同定、社会を描き出す手続きにかかわる試行錯誤の歴史であったともいえる(西阪仰の表現でいえば、「概ね、社会学の歴史は、「行為者の主観的観点」を取り込むことの失敗の連続だった」西阪仰『分散する身体―エスノメソドロジー的相互行為分析の展開』)。 (北田暁大「社会の批評」p.52) 例えば、『身体の比較社会学〈1〉』では「原身体→過程身体
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