マインドコントロールを利用した詐欺や悪徳商法も許せないが、より深刻なのが人生を台なしにしかねないカルト系の宗教や団体だ。数多くのカルトを相手に信者や財産を奪還してきた紀藤正樹弁護士に、その実態を聞く。 ■カルトをやめても「自分が悪い」と言う マインドコントロールとは、他者の働きかけによって人格が変わってしまった状態のことをいいます。マインドコントロールにかかっているか否かは、客観的事実から判断するしかありません。 そうした視点で元オセロの中島知子さんの一件を見ると、マインドコントロールされた状態だったといえるでしょう。推定年収が数千万円あったはずの人が家賃を払えない状況になり、社交的だった人が引きこもりのようになっていた。これは明らかに人格の変化があったわけです。 そもそもマインドコントロールは人の心を動かすためのテクニックで、一般社会でも普通に使われています。 ですから、カルトと敏腕セー
3月16日、評論家の吉本隆明が亡くなった。くしくもその前日には、雑誌「ブルータス」での「ほぼ日と作った、吉本隆明特集」(2010年2月15日号)の内容を再録したムック『合本 今日の糸井重里』が発売されたばかりだ。 その生前に出た最後の本が、糸井重里とのコラボレーションだったというのは、吉本隆明という人の一貫したスタンスを考えると、ぼくには何だか象徴的なことのように思われる。 明治以降の日本に登場した思想家のなかでも、吉本隆明がかなり異色の存在であったことはすでにいろんな人が指摘している。たとえば、どこの大学の先生にもならず生涯、在野で言論活動を続けたということ。いや、在野の思想家なら、ほかにも何人か名前が浮かばないわけではない。しかしそのほとんどは経済的にも文化的な資産にも恵まれた家で育った人だったりする。そのなかにあって、東京・月島の船大工の息子として生まれ、東京工業大学卒業後はインキ工
アベノミクスによる円安と株高で、日本経済が活気づいている。今年に入り、日経平均株価は一時5割以上も上昇。そうした株高=富裕層の出動というわけで、消費市場にもその波及効果が出てきた。 例えば図表1にもあるように、百貨店高額品部門(美術、宝飾、貴金属)の既存店売上は、昨年9月以降8カ月連続の対前年同月比プラスとなり、特に今年3月15.6%増、4月18.8%増と、尻上がりの好調ぶりを見せている。 もっともこの高額品部門の売上シェアは、百貨店売上全体の5.5%を占めるにとどまり、さほど大きなインパクトを持つわけではない。実際、4月の百貨店の全体売上は対前年同月比0.5%減となり、4カ月ぶりにマイナスへと逆戻りした。 一方、国民の生活購買意欲を示す全国スーパーの既存店売上は、4月で同1.9%減。前月の3月を除いて13カ月連続の対前年同月比割れである。コンビニエンスストアのそれも2.6%減で、こちらは
【原発ってどうして動かしたいの?】 原子力発電事業の不思議なところは、「どうして電力会社や政府は原発を再稼働させたいの?」ということだ。 これだけ大きな事故を起こしたのだ。「こりゃたまらん、稼動させたくないな」ってなるんじゃないの? 損害賠償や抱えきれない責任の大きさを考えるだけでも、政府や電力会社は「再稼働反対!」って言いたくなるべきではないか。 原子力設備を作っているプラントメーカーや建設業者が、動かしたいと考える構造は、以前紹介した座談会「原発の安全なたたみ方:資金・賠償・人材」で少し納得できた(記事:原発でボロ儲けできる理由)。 「原子力損害賠償法」という古い法が残っていて、まったくリスクを背負わなくていいという非常識な商売が可能なのだ。いびつな「おいしい」状況が温存されてしまっている。 では、電力会社そのものはどうなんだろう? 「原子力損害賠償法によって、東京電力だけに責任を課す
橋本徹の「刺青職員外し」に小森純が「反旗」「ちゃんとした理由で入れている人もいる」 「タトゥは全然、悪いとは思わない。後悔しているとは言いたくない」 TBS系のバラエティ番組「私の何がイケないの?」で3月22日、女性の悩みワースト20を特集した。その中でワースト10に入ったのが、今流行のタトゥ。番組に出演したタレントの小森純(26)は、知る人ぞ知るタトゥ愛好者。そして司会の江角マキコ(45)とタトゥを巡って激しく対立したのだ。 江角が、 「ファッションとかオシャレっていうのでは反対。自分のように40歳ぐらいの子育てするような時になると後悔するかもしれない。そん時の思いに後悔がなければいいと思う」 と話せば、小森は涙をボロボロ流しながら、こう反論した。 「いろんな意味があって、きっと入れてるんですよ。いろんなことを抱えて。でも、何かそのことがあって忘れたいから、入れることによってどっか強くな
2008年、居酒屋チェーンのワタミフードサービス社員の女性が、入社2カ月後に自殺したのは「長時間労働による精神障害」によるものだったとして、約4年越しに労災認定された。 ところがワタミ側は「(労災認定は)当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾」と回答。 さらに同社の渡辺美樹会長も、Twitter上で「ワタミは天地神妙に誓ってブラック企業ではありません」と発言するなど、女性社員の死に関し、あくまで自らの非を認めない構えだ。 そんな中、ワタミグループの新たなブラック事情を告発する声が、記者の元に届いた。 「私も労災の申請を認めてもらえませんでした」 そう話すのは、同社のグループ企業のひとつ 「ワタミの介護」が運営する関東の老人ホーム施設で、昨年末まで勤務していた20代の女性介護福祉士だ。 「私の場合、残業は月に30時間程度でしたが、残業代は一切もらっていません。うちのグループでは施
アメリカでは「肥満」が深刻な社会問題になっている。そこに突然、槍玉に挙げられたのが、天才バッター、イチロー(38)だった。 メジャーリーグの歴史を振り返るドキュメンタリー番組のなかで、10年連続200本安打を達成したイチローのパフォーマンスを支える食生活がクローズアップされた。しかし、放送直前に医療支援団体からクレームがついた。 イチローの食事は、実はかなり偏っている。野菜嫌いで、とくにニンジンやセロリなど繊維質の野菜やキノコ類は大の苦手だ。独身時代は牛タン一辺倒、結婚後は夫人手作りのカレーを毎朝のように食べ、最近の数年間は朝は食パンとそうめんだけだと本人が語っている。 医療支援団体は、アメリカの子供たちがスーパースターの真似をして肥満になったら困ると、偏食シーンを削除するように迫り、結局放送は見送られた。※週刊ポスト2012年2月24日号
[ニューヨーク 6日 AP] ニューヨークは家賃が高いと、“家賃がバカ高いんだよ党(The Rent Is Too Damn High Party)”からニューヨーク州知事選挙に出馬したことがある男性が、自分が借りているアパートの大家さんから「新しい人に借りてもらってもっと高い家賃を設定したい」と、出て行くよう言われてしまう騒動があった。 話題となっているのは、イーストビレッジにあるレントコントロール(家賃規制)のアパートを借りているジミー・マクミラン氏。毎月872ドルを家賃として支払っているという。 マクミラン氏は今回の騒動について、「あなたの家賃は“バカ安”すぎるから出て行って欲しい、と言われたようなもの」とコメント。弁護士に反訴に出るよう依頼したというマクミラン氏、今度は大統領選に出馬することも考えているそうだ。 一方、アパートのオーナーは「レントコントロールの物件なのでアパートが主
陸上自衛隊の警務隊は19日までに、福島第1原発事故の災害派遣先からトラックを盗んで逃走したとして、窃盗容疑で第1特殊武器防護隊(東京都練馬区)の3等陸曹前床祥一郎容疑者(32)を逮捕した。陸自は同日付で懲戒免職処分とした。「原発事故に対する恐怖心から、パニックになって逃げた」と供述しているという。前床容疑者は3月13日から陸自郡山駐屯地(福島県郡山市)に派遣され、除染作業をする各部隊の連絡役だった。逮捕容疑は同14日午後10時ごろ、駐屯地のトラックを盗んだ疑い。前床容疑者はそのまま逃走、同19日夕、自分で防護隊に連絡し、JR池袋駅(東京都豊島区)近くで保護され、翌日に逮捕された。
福島第一原発事故。各紙で枝野官房長官が気象庁に放射性物質の拡散予測の公開を指示したと報じられているが、日本に先駆けて台湾の政府直属の最高学術機関・中央研究院が「福島原発放射能塵(ほうしゃのうじん)拡散予報図」を発表した。放射線に汚染された空気中のチリの濃度と拡散予想を動画形式で見ることができる。 予報図によると、放射能塵は4月6日から台湾に到達し始め、7日には台湾全土をすっぽりと覆われている。放射能塵は日本列島を中心に北はロシア、西は朝鮮半島、南はフィリピン、ベトナムにまで到達するという。台湾中央気象局も同様の予測を立てている。 中央研究院は公開にあたり「これはシミュレート結果であり、観測値ではない。参考にとどめてほしい」と注意を促している。 この予報図は、「福島第一原発で大規模な放射線漏れが起こり、半径20キロ圏内で1時間に100マイクロシーベルトの放射線が検出された」という前提の下、風
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