元地下アイドルで東大卒、今は渋谷区議-。ユニークな経歴を持つ橋本侑樹さん(29)が、区政に新風を吹き込もうと奮闘している。8日に閉会した区議会定例会ではアイドル時代の経験を生かし、区内のライブハウス支援を実現させた。政治家に必要な調整能力はこれからとされるが、「生きづらさを減らしたい」として女性の健康問題などの政策課題に取り組んでいる。 橋本さんのステージは、ライブハウスから議会に移った。アイドル時代からやってきたビラ配りやSNS(会員制交流サイト)の更新、そして大勢の前での演説は慣れており、「批判的な言葉を受け止める強い心もある」と笑う。 17歳から芸能活動を始め、ホッケーマスクをかぶったパフォーマンスが特徴的な「仮面女子」のメンバーとして活躍した。その傍ら、平成24年には一浪して東京大文科三類に合格。テレビの報道番組などでコメンテーターを務めることが増えると「政治を学びたい」と決意し、