東京都立大の南大沢キャンパスで29日午後に同大教授で社会学者の宮台真司さん(63)が首付近を刃物のようなもので数カ所切り付けられた事件で、宮台さんはキャンパス内の歩道で後ろから頭を殴られた上、切り付けられ、重傷を負っていた。捜査関係者によると宮台さんは病院に運ばれ、命に別条はないが重傷だという。 宮台さんは女子高校生らの援助交際などを調査した著書「制服少女たちの選択」、オウム真理教事件などを論じた「終わりなき日常を生きろ」で注目を集め、テレビやラジオでも積極的に発言。映画評論なども手がける。 都立大4年の男子学生(22)は「研究室にいたが、建物から出ないようにとのアナウンスが何度も流れ、怖いと思った。学内でこのような事件があり驚いている」と話した。 論壇で活躍した宮台真司さん 男に首切り付けられ 宮台さん切りつけ 恐怖と不安が都立大包む