中国の「ゼロコロナ政策」の緩和の動きが進んでいる。北京や上海では5日から、地下鉄などの公共交通機関でPCR検査の陰性証明の提示が不要になった。中国各地で広がる抗議活動に対応したものだ。ショッピングセンターや食堂などに入るときは従前と変わらない。 中国では11月から広東省広州や河南省鄭州などでゼロコロナ政策に対する抗議活動が起きていた。そんな中、先月24日、新疆ウイグル自治区の高層住宅火災で10人死亡した際、都市封鎖で車両が通れず、消火活動が遅れたと抗議する様子がSNSに投稿された。これが拡散され、抗議デモが各地に広がった。 一部では、習近平指導部の退陣を求める声も上がり、警察や治安部隊が沈静化に乗り出す事態になっていた。ただ、この抗議活動を強権で抑えつけた場合、1989年の天安門事件のような反政府運動になる可能性もあった。で、国民の不満がこれ以上広がらないよう、一部緩和をしたわけだ。 この
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