近年、学び直しのブームもあって、社会人向けや教科書、戦前出版された復刻版に人気がある。開戦前夜に出版され、当時の小学生向けに礼儀作法を教えたこの本をひもとくと、基本のマナーから国家観を養う礼法まで、戦前の教育のレベルの高さもうかがえる。日本人の意識に根付いたマナーの見直しが今こそ、求められると解説者の竹内久美子さんが語る。(文・海野慎介) ◇ 高かった戦前の教育レベル――国民学校初等科3年生から6年生向けの教科書ですが、すでに初等科4年生(現在の小学4年)の段階で、皇室や国家、神社の礼法も教えられていた 「戦後、教えられなかった皇室や神社、国旗・国歌に対する礼法から『国家観』を身に着ける重要性を子供たちに考えさせるきっかけを与えています。子供のうちに冠婚葬祭含め、礼儀作法を教えるのは吸収が早い点からみても、重要です。戦後教育では『国民礼法』の内容を含めて、戦前の教育は『軍国主義的』と否定さ
![【BOOK】日本人の「礼儀」取り戻す エッセイスト、動物行動学研究家・竹内久美子さん『[復刻版]国民礼法』(1/3ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d5253ecb5ad0622e881dbeb0fdc30558bd7e32b9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FadgWLCWjyZiEAWGFyrmauYkhOoY%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2F2GLVUPQEJFMFPMKLUUU2JP2QCI.jpg)