岸田文雄内閣の支持率が回復している。多少の不手際があっても、選挙で多数を得ているので、政変が起きる訳ではない。高望みせず、目の前の行政をこなしていれば、それなりの成果が出るのは当然だ。それなりの。旧民主党政権も内政外交において、今の岸田内閣程度の政治をやっていれば、国民の離反を招くことなく、今ごろ自民党は崩壊していたかもしれない。旧民主党政権が「それなりの」政治すらできなかったので、国民が政権交代恐怖症に陥った。岸田首相としては、「それなりの政治」を続ければいいのだから、楽なものだ。これでは、立憲民主党の泉健太代表が首相でも務まるだろうが、あの党は「それなりの政治」にすら反対、頓珍漢な主張を繰り返す勢力が一定数いるので、結局は立憲民主党に政権を任せられないことになる。 こんな状況で、国民は岸田内閣をどんな気持ちで評価すればよいのか。 3月21日、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した際に