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2023年8月9日のブックマーク (4件)

  • 「終戦の日」は反省の日なのか 佐伯啓思

    平成29年8月15日、72回目の「終戦の日」を迎えた靖国神社。この日、首相も閣僚も誰一人として参拝に訪れなかった=東京都千代田区 (納冨康撮影)8月15日は日人にとって特別な日である。それは、この日が「終戦の日」であるというだけではなく、ちょうどお盆にあたるからだ。お盆、つまり仏教でいう盂蘭盆会(うらぼんえ)は、祖霊信仰という日の古い信仰と仏教の融合によるいかにも日的な習俗である。お盆には死者の霊がそれぞれの家に戻ってくる。生者とのほんのわずかな魂の交流を終えて、8月16日までには死者は「あの世」に戻ってゆく。このわずかな期間、死者は生者とともに過ごし、生者は死者を偲ぶ。 京都大名誉教授の佐伯啓思氏「終戦の日」がお盆と重なることによって、われわれは、あの戦争で命を落とした幾百万にのぼる死者たちを偲び、改めて哀悼の意を表する。そして、死者の無念の魂に仮託して、あの戦争の意味を自らに問い

    「終戦の日」は反省の日なのか 佐伯啓思
  • 【正論】私たちは繫がりの中に生きている 麗澤大学教授 八木秀次

    八木秀次・麗澤大学教授先祖から子孫への継承柳田国男は『先祖の話』(昭和21年)に次のように書いている。 「私がこのの中で力を入れて説きたいと思う一つの点は、日人の死後の観念、すなわち霊は永久に国土のうちに留(とど)まって、そう遠方へは行ってしまわないという信仰が、恐らく世の初めから、少なくとも今日まで、かなり根強くまだ持ち続けられているということである」

    【正論】私たちは繫がりの中に生きている 麗澤大学教授 八木秀次
  • 日本丸め込んで日台分断狙う 矢板明夫 - 月刊正論オンライン

    (月刊「正論」9月号より) 最近なぜか、中国の日に対する姿勢が変化してきたように見えます。今年三月に着任し、四月には台湾有事に関連して「日の民衆が火の中に連れ込まれることになる」などと挑発的な発言をしていた呉江浩駐日大使も、それ以降は発言を控えているようです。いったい何があったのでしょうか。 ここへきて国際情勢が大きく動いており、ロシアによるウクライナ侵略でもどうやらロシアの敗色が濃厚になってきました。六月に起きた民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏によるクーデター未遂事件も、その表れといっていいでしょう。ロシアの弱体化を見て、中国の態度は変わってきました。しばらく以前からですが中国としてはロシア支持から中立へ、さらには欧米寄りに立場を変えつつあるのです。プーチン露大統領は十月にも訪中して習近平国家主席と会談する見通しですが、中国としてはあまりロシア寄りの姿勢を示すわけにはいきません。プ

    日本丸め込んで日台分断狙う 矢板明夫 - 月刊正論オンライン
  • 【中華考現学】死のゲームに挑んだ男 天沼 康 - 月刊正論オンライン

    (月刊「正論」8月号から) 最近ネットで公開された映像がある。男が目の前に置かれた酒の瓶を次々と飲み干していく。瓶の中の液体は透明だが、アルコール度数の高い物の酒だと証明するため、テーブルに少し撒いては火をつける。四目の瓶に手を伸ばした時、男は明らかに体調が悪そうだったが、意を決したかのように「俺の運命は俺自身が決める」と言って飲み干した。半日後、男は遺体となって発見された。 男が酒を飲む様子は動画アプリ、抖音(TikTok中国版)で公開された。報道によると彼は江蘇省に住む「三千哥(三千兄貴)」と呼ばれる三十四歳のSNSのインフルエンサー「網紅」(ワンホン)で、この映像が撮影された五月十六日深夜から十七日未明にかけて、どちらが限られた時間内に多くのファンから投げ銭などの贈り物をもらえるかを別の網紅と競い合う、「PK」と呼ばれるネットバトルに参加。負けた方が罰ゲームとして蒸留酒「白酒」

    【中華考現学】死のゲームに挑んだ男 天沼 康 - 月刊正論オンライン