埼玉県川口市に在留するトルコの少数民族クルド人の一部と住民の軋轢(あつれき)が表面化している問題で、ギュンゲン駐日トルコ大使は1日までに産経新聞のインタビューに応じ、「治安上の問題を大いに懸念している」と述べた。また、トルコ国内のクルド人は「選挙権もあり、人権は保障されている」と説明し、日本で難民認定申請を繰り返すクルド人の「難民性」を暗に否定した。同国大使が一連のクルド人問題について詳細に語るのは初めて。 国内のトルコ国籍者は約6千人、このうち川口市周辺に約2千人のクルド人が集住する。市内では昨年7月、殺人未遂事件後に約100人のクルド人が病院に集まるなどして機動隊が出動する騒ぎが発生し、暴走行為なども問題化している。 大使は川口市の現状に「治安に関わる事件が起きたことを大いに懸念している。わが国民全体のイメージが悪くなる」と憂慮を表明。「大使館として日本の法令に逆らうような行為は容認し