衆院島根1区の補欠選挙が告示され、候補者の街頭演説に集まった人たち=16日午前、島根県出雲市16日告示された衆院3補欠選挙に、野党第一党・立憲民主党は全勝を目指して臨む。「天王山」と位置づけるのは、自民党との一騎打ちの構図となった島根1区だ。島根県は、竹下登元首相、青木幹雄元参院議員会長ら自民重鎮を輩出した全国屈指の保守王国であり、議席を奪えば次期衆院選への弾みになると読む。 立民の泉健太代表は16日、補選に関し「3勝して政治改革を前に進めたい」と東京都内で記者団に語った。その上で、東京15区と長崎3区での自民の不戦敗を「負けリスクを回避した」と評し、島根1区について「直接対決だ。激戦が予想される。必ず勝利をしたい」と意義を強調した。 島根では、厚い地盤を擁するはずの自民の苦戦が伝えられ、立民中堅は「自民票は『人間関係』だ。伸びしろは小さい」と皮算用を巡らせる。自民が唯一候補を立てた島根で