攻撃陣の連携は悪くなかった。前田(右)が2度の決定機を決めていれば、試合の流れも変わっていたはずだ 【Getty Images】 両チームの監督会見の取材を終えて、プレスカンファレンスルームを出ると、スタンドからヨルダンの勝利を祝う太鼓の音が聞こえてきた。選手のミックスゾーン対応もすでに終わっていたので、急いでホテルに戻ろうとスタジアムを後にすると、すぐさま地元の少年たちに囲まれた。彼らは日本人の私を見つけると、いきなり何か叫びながら腕をむんずとつかみ、カメラのストラップを引っ張り始めた。最初は苦笑まじりにいなそうとしたが、次第に雰囲気が尋常でないことを悟ると、強引に振りきって早足でその場を立ち去った。海外のスタジアムで久しぶりに感じる、狂おしいまでの高揚感。日本に2−1で勝利したことで、普段は温和なヨルダンの人々は明らかにタガが外れてしまっていた。 危なっかしい連中から逃れて、タクシーを
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