『CODE』というと、人の振る舞いを規定する4つ――法、市場、規範、アーキテクチャを示したことで有名だけど、この本にとって、そのことはわりと前提みたいなもので、主題はもうちょっと踏み込んだところにある。 それは、この4つの中でも、法とアーキテクチャが特に重要だということ。 東海岸コードと西海岸コードと呼び変えていたりもする。 何故か。 一つには、可変であるということがある。 特にサイバー空間において。物理空間のアーキテクチャは、あんまり変わらないけれど、サイバー空間のアーキテクチャは簡単に書き換えてしまうことができる。 ネットは匿名で自由な空間だ、と言われている(た)けど、それは偶々そういうアーキテクチャだっただけで、コードを書き換えてしまえば、そうではないネットもありうる。 もう一つ。これは、特に法に関すること。 他の3つに対しての影響力がある。法は、直接人の振る舞いを規制することもある
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