フーコーと哲学的ゾンビが出会うディストピア! これは何というか、とにかく色々なトピックがぶち込まれていて、どこから書いていけばいいのかわからない。 これは文句なく面白いので、この年末年始何読もうか迷っている方にお薦めです。 どうでもいいところかいくと、引用やらパロディやらが色々と散りばめられている。 そもそもこの作品には、かなりの蘊蓄やらが詰め込まれているわけだが、それとは別に、ハルヒとかナウシカとか舞城王太郎とか円城塔とかからの引用があったりする。 まあ、引用やパロディを探して楽しむような作品でもないので、見つけた時にちょっとにやりとするくらいか。 それから、この文章は、etmlという言語で記述されていることになっている。htmlやらxmlやらと見た目は似ているわけだが、etmlのeというのはemotionのeで、つまり感情を記述するためのプログラム言語なのである。 小説としてそれはあり
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