長崎市は、世界文化遺産の登録勧告を受けた「明治日本の産業革命遺産」(本県など8県の23施設)の構成資産に含まれる端島(軍艦島)に残る国内最古の鉄筋コンクリート(RC)造高層アパート「30号棟」の保存は困難と判断した。倒壊寸前の状態で補修に巨額の費用が見込まれることなどが理由。端島の象徴といわれる貴重な建築物は将来的に姿を消す可能性が高くなった。 勧告を作成した国際記念物遺跡会議(イコモス)は、風化が進む端島をどんな手順で整備するのか明確にした保全計画の策定を求めたが、30号棟の保存には言及しなかった。専門家でつくる市の「高島炭鉱整備活用委員会」は11日、同棟を保存整備の優先対象から外した保存管理計画を了承した。 30号棟は1916(大正5)年築。地上7階、地下1階建てで鉱員住宅に使われた。建物中央に吹き抜けを配した斬新な構造で、建築的価値を高く評価する専門家も多い。独特の存在感で上陸す
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