英国に住む邦人向けの週刊新聞「英国ニュースダイジェスト」で、2週間に一度ぐらい、その時々のニュースのトピックについて書かせていただいていた。今年はしばらく休む予定で、最後に書いたのが、現代美術を代表すると言われる「ターナー賞」のトピックだった(2009年12月24日号掲載)。 私自身、アートには詳しくないのだが、ターナー賞はやたらと英国で話題に上る。アートに関心のある人もない人も、何か一言意見を言いたくなるのがターナー賞らしいのだ。「ターナー賞=わけの分らないものをアートと称する賞」と見る人もいれば、高く評価する人もいる。一体これはどういうことなんだろうといつも気になっていた。 以下はダイジェストの原稿に若干付け加えたものである(資料元の多くはターナー賞のウェブサイト)。http://www.tate.org.uk/britain/turnerprize/ 現代美術を牽引するターナー賞とは