森喜朗元首相がフィギュアスケートの浅田真央選手を評した「大事な時には必ず転ぶ」等の発言が、批判を浴びている。NHKでは、籾井勝人会長、百田尚樹経営委員らの発言が物議を醸した。政府では、衛藤晟一首相補佐官が、安倍晋三首相の靖国参拝を「失望」と評した米政府に対して、「こちらこそ失望した」と反論した動画をネットにアップして問題となった。 少々遡(さかのぼ)ると、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の「慰安婦」に関連する一連の失言は、近い将来政治的に天下を取りかねない勢いのあった彼を大きく失速させた。 政界でもビジネス界でも、「失言」で評判を損なったり、地位や人気を失ったりした人は数多い。失言は、どうして出てくるのか。また、失言を防ぐ対策はあるのか。 失言は多様だ。共通の原因などあるのだろうか。 筆者は、「ある」と思う。 結果的に「失言」となる発言が出る直接的な理由は、自分の発言を、他人がどう感じ