残念ながら、私はこれまで「小人プロレス」というものを生で観たことはない。また今後、その様子を録画でも何でもいい、この目で観ることは、おそらく難しいだろう、という思いも強い。だが、いわゆる小人症と呼ばれる人たちが、この世界にたしかに存在するという厳然たる事実を知ったのは、じつはそんなに最近のことではない。私がまだ小学生くらいの頃に、毎週欠かさず観ていたドリフターズの「8時だヨ! 全員集合」のなかで、彼らはたしかにその舞台を走りまわっていたのだ。 人によっては下品だとか、教育上よくないとか言う人もいるかもしれないが、私はドリフターズのコントがこの上なく好きだ。なぜなら、彼らの笑いはあくまで自分たち自身を笑い者にすることで巻き起こる笑いであるからだ。彼らの体を張ったパフォーマンス的コントは、笑いの対象を自分たちに向けており、それゆえに観る者を健全な笑いに誘う力に満ちていた。それは、今メディアで主