専門家が、素粒子物理について一般向けの話をするとき、物質を構成する最小の単位についての話になる。 つまり、細胞や分子をどんどん分割して小さくしてゆくと、クォークや電子など、これ以上は分割することのできない粒子にまで行き着く、という具合に。 もちろん、この説明だって一つのものの見方ではある。 しかし、この度フェルミ研究所でレクチャーを行った、カリフォルニア工科大学の理論物理学者Sean Carroll氏によれば、この説明はあまり「実際のありかた」を反映したものではないという。 「実際に起こっていることを理解するためには、『粒子という考え』を少しばかり諦めなくてはいけない」とCarroll氏は、6月に催されたレクチャーで聴衆に語っている。 その代わりに、世界を「場 (fields)」という観点で眺めてみるのだ。 私たちはもとより、ある種の「場」には馴染みがある。 例えば、「磁場」。2個の磁石を
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