緑茶にはカテキンやフッ素が含まれるため、むし歯や歯周病を予防して歯の喪失を食い止める可能性を持つことが指摘されているが、1日に4杯以上の緑茶を飲む高齢者は飲まない人に比べ、1.6本多く歯が残っていることが、東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授らの調査で明らかになった。 それによると、緑茶を1日に4杯以上飲む高齢者は飲まない人に比べて1.6本、1カ月に10人以上の友人、知人と会う人は1人も会わない人に比べて2.6本多く歯が残っていることが分かった。緑茶は人と会っているときに飲むことが多いことから、相田准教授らは緑茶を摂取する機会が多いほど歯が多く残るとみている。 緑茶に含まれるカテキンやフッ素がむし歯や歯周病に効果があることは、多数の研究で明らかになっているが、実際の効果について人を対象として大規模な検証を進めたのは、今回が初めてという。 新型コロナウイルスの感染拡大で不要不急の外出を控え