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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (20)

  • 上げ潮派ってなんでしょ(プチ改訂版)

    ソフトバンククリエィティブのメールマガジンに掲載されたもの転載 もう七年も前のことだけど、2001年に専修大学教授の野口旭さんと共著『構造改革 論の誤解』(東洋経済新報社、以下『誤解』)というを出した。執筆の関係は、野 口=先生、田中=弟子、という感じで、僕はそのとき初めて経済評論という分野に手 を染めたわけである。このの主要テーマは、「構造改革なくして景気回復なし」と スローガンを掲げて、国民的な人気を誇った小泉純一郎首相の経済政策を批判的に議 論することだった。小泉氏の当時の人気は当に凄まじく、非常勤でいってた大学の 講義で『誤解』の内容を説明していたら、ある学生のアンケートに「なんで先生は小 泉首相をいじめるんですか?」という一言コメントが返って、思わず苦笑したもので ある。 その国民的人気はほぼ在任中維持されたといえよう。そして小泉氏は今期かぎりで 政界を引退するという。「上

    maangie
    maangie 2012/09/25
    野口旭・田中秀臣「構造改革論の誤解」isbn:4492393617。
  •  『論争 格差社会』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    いわゆる「格差社会問題」をとりあげたいくつかの論説を収録。位置的には大竹文雄論説が格差社会論の中心的な視座を与えるものとして位置づけられている。要点は格差は存在するが主な要因は高齢者の増加効果というもの。それと若年層の長期的な失業が「格差」に貢献する。さらに景気回復の初期段階での資産価格の上昇が格差が拡大したという認識をもたらすかもしれない、という指摘。他には当ブログでもとりあげたモリタク論争の一貫としての、格差拡大は規制緩和が原因ではなく不況説というもの。ただし私はすでに書いたが事実上、大竹氏が規制緩和に(不況によりもたらされた)経済格差を緩和する効果を認めていることに懐疑的。ここらへんは拙著(『経済政策を歴史に学ぶ』)を参考されたい。 注目したいのは仲正昌樹氏の事実上の金子勝批判。仲正氏は別の著作『わかりやすさの罠』でも金子氏の二元論的な敵味方レトリックを徹底的に批判しているが、ここで

     『論争 格差社会』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    maangie
    maangie 2012/09/08
    大竹文雄。森永卓郎。田中秀臣「経済政策を歴史に学ぶ」isbn:4797336552。仲正昌樹「「分かりやすさ」の罠―アイロニカルな批評宣言」isbn:4480063021。
  • 石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(その1)

    最近、プランゲ文庫の調査をする過程で、石橋湛山の全集未収録講演録を発見しましたので、連休を契機にして、 何回か分割して掲載したいと思います。 インフレ対策と経済安定(昭和21年9月10日発行「特集雑誌 自由国民 通貨不安はどうある」掲載) 石橋湛山 (1) 今度の戦争で我が日が非常な損害を受けましたことは言ふまでもありませんが、その中に於いても殊に多くの国民が前提に対して悲観する一つの大きな損害は、領土を縮小したことでせう。日の領土は、今や北海道州、四国、九州を州なるものとして、その周囲の若干の島嶼が領土として残されるに止まり、台湾、朝鮮、樺太などは、すべて今後我が領土でなくなる訳です。そこで日清戦争後の日の人口は4,5千万でしたが、その程度の人口ならば、此の狭くなった領土でも養へるかも知れぬが、今日七千万、八千万に達する日国民を、斯様な狭い領土で養ふことは非常に困難だ、斯う云

    石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(その1)
    maangie
    maangie 2011/10/05
    そーいやサンデル教授がイェール大の授業で「経済学者はアダム・スミスを読まない」って言ってた。
  • 岩田規久男『経済復興』を読む:財政再建、石橋湛山の再評価を中心に

    岩田先生は日銀行理論への一貫した姿勢から一般的には金融理論の専門家「だけ」のように思われるが、もうひとつ重要な専門家としての側面は都市経済学のプロであることだ。今回の東日大震災の復興をテーマにした書でもその都市経済学の専門的見地が十分に活用され、またいつもと同じように読みやすい構成になっていて、おそらくこれから類書が何冊も出るなかで最もすぐれたものとなるだろう。書は、歴史ーマクロ政策ー復興のための都市た地域の再生策ー災害の経済史ー原発問題を中心にしたエネルギー政策の再検討ーなど、読者に復興政策の多用な側面を切れ味抜群の解説と処方を提供している。 特に最近の復興政策では、「日の財政危機が大震災で早まった。もう国債発行の上限であり、このままでは増税しないと日は破滅する」みたいなことを平気でいう人が、復興構想会議の検討部会や、また有力のエコノミストたちにすくなからずいる。こういう人は

    岩田規久男『経済復興』を読む:財政再建、石橋湛山の再評価を中心に
  • 別冊 環『清朝とは何か』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ヌルハチから始まる清朝の系図や地図、さまざまな年表や写真をみるだけで面白い。満州について深く知るにはなるほど清朝を知らなくちゃいけないという当たり前の事実を思い知る。歴史好きや現代の日植民地の歴史を深く究める人には必読でしょう。 清朝とは何か 別冊環16 (別冊環 16) 作者: 岡田英弘出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2009/05/25メディア: 単行購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (6件) を見る

    別冊 環『清朝とは何か』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    maangie
    maangie 2009/06/28
    「満州について深く知るにはなるほど清朝を知らなくちゃいけないという当たり前の事実を思い知る」
  • 世襲議員をどんな理由で規制するのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    新年度の講義の最初の週が終わり、やはり疲れた。テレビはほとんどみない生活習慣なんだけど、昨日の夜は、イチローのホームランがみたかったので、テレ朝の別なフ@イチロー氏がでている番組をボーっとみてしまった。なんでも政治お金が選挙の論点になりそうなならなそうなそんな感じ。このブログでも何度も書いているけど民主党のいまの経済政策案をみても自民党でもできるものばかり(つまり財務省とか官僚のご提案でできるものばかり)。似たようなことフ@イチロー氏と一色氏も話していた。 で、メインの話題は世襲議員への規制の話。僕は政治制度とか不勉強でよく知らないのだが、イギリスの小選挙区制が政党が自由に候補者の選挙区を割り振るので世襲議員がほとんどいないということだそうだ。日でも類似のやり方で規制することの声があるらしい。 ところでそもそも世襲候補者を規制するのはどんな観点から正当化されるのだろうか? 例えば、世襲

    世襲議員をどんな理由で規制するのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 『文藝春秋』「日本最強内閣」大アンケート - Economics Lovers Live

    うっかり更新した気になっていたら日を空けてしまった。実はいま、麻生政権後の経済政策というテーマ、そしてそれとは別にオバマ政権の経済政策というテーマの二で原稿依頼をうけている。前者はソフクリのメールマガジンなので近いうちに、皆さんも目にする機会があるだろう。もちろん僕はこのブログのエントリーを書いてすぐにまた仕事に向かえば、という条件つきだが 笑。 ただ「麻生政権後」の「後」というのはいったいいつなのか。僕はブログでも書いたが、憲法の規定が許すぎりぎりまでやってもおかしくないと、「西松建設ショック」後のいまでも思っている。というか、あのエントリーを書いたときに、すでにその種のショックが起きることを想定して書いていた(と似非政治評論家風に追記しておく 笑)。実際にありがちなのは、自民・民主双方に政治的な期待感の点で低迷したまま総選挙をむかえ、そして与党側がぎりぎり勝ってしまい、そして民主の方

    『文藝春秋』「日本最強内閣」大アンケート - Economics Lovers Live
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    maangie 2009/03/21
    「自民・民主双方に政治的な期待感の点で低迷したまま総選挙をむかえ、そして与党側がぎりぎり勝ってしまい、そして民主の方が割れる、というシナリオが最も現実性が高いようにも思える」→ハズレ。
  • 竹森俊平「定額給付金の景気浮揚効果はゼロ」 2009-02-01 - Economics Lovers Live

    一足早く読んでる『週刊東洋経済』の最新号。この号は読む価値のある記事がてんこ盛り。特集は「雇用壊滅」という雇用問題ネタだし、それに書評には山形浩生訳の『服従の心理』をインフルエンザの高熱にうなされながら書いた僕の書評もあるし 笑。 竹森さんの書評論文は、クルーグマンのオバマ政権の財政政策への消極的評価(GDPギャップが二年間平均7%=210兆円の需要不足。財政政策は73兆円で、うち公共投資6割乗数効果1.5、4割減税乗数効果0.5.すなわちトータル乗数効果1で73兆円の効果で全然不足)を紹介。さらにジョン・テーラーの消費減税も効果なし説を紹介。バーナンキの積極的金融緩和政策への評価。 翻って、日は定額給付金はムダと両断(でも理由は明示してないが乗数効果ゼロ?が理由か)、公共事業が乗数効果から望ましいが、有効な公共事業の政治的議論の不足を指摘している。金融政策については触れていない。 僕は

    竹森俊平「定額給付金の景気浮揚効果はゼロ」 2009-02-01 - Economics Lovers Live
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    maangie 2009/02/02
    「逆説的だが定額給付金のような「ムダ」といわれるものさえも満足にできない現在の政治の枠組みではおそらく「ムダではない公共事業」を同定する作業は困難必至でしょう」
  • 「経済学者の良心」に背かなくても「御用学者」にはなれます 2008-11-29 - Economics Lovers Live

    ただし問題意識ないままに財務省の説明を真に受ければですが。 財政制度等審議会の「建議」を遅まきながら読んでそんなことを思いました。 これは報道などでは「埋蔵金」を財政政策として利用することを例外的に認めたということで大きくとり上げられたようです。高橋洋一さんのいくつかの著作を読んだ上でこの「建議」を読むと非常に面白いことに気が付きます。 それはそもそもの「埋蔵金」の捻出過程というのは、高橋に詳述されていますが、ここの13頁にある特別会計の積立金の活用(財政投融資特別会計の18年度と20年度の利用による国債残高の圧縮)というものでした。これがなぜ可能になったかというと、上の囲みで大層に説明されている「財政投融資特別会計の積立金が所与の金額を超える場合に」云々というその「所与」が財務省によっていいかげんに規定されてきたことにあったわけです。それは具体的に金利変動準備金のいいかげんな大きさの設

    「経済学者の良心」に背かなくても「御用学者」にはなれます 2008-11-29 - Economics Lovers Live
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    maangie 2009/01/10
    「埋蔵金」の捻出過程
  • 竹中平蔵氏の「個人の力」論とポピュリズム - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    論評をためらうすごい面子だ http://policywatch.jp/ このエントリーの続きで以下を読んだ。 竹中平蔵インタビュー続きhttp://diamond.jp/series/kishi/10017/?page=3 国民、ひとりひとりの力っていったいなんなんだろうか? 八丈島に竹中氏がいったときに島民の人たちがいっぱい彼の話を聞きにきたことが日がまだまだ大丈夫だと考える「国民の力」なのだろうか?。 ―それでは、今の日の一番質的な問題点は何だと思いますか。 日人一人一人の力が落ちているということである。力が落ちているからこそ、非常に安易に国に頼るグループがたくさん出て来る。政治家もパワーが落ちているから。安易にポピュリズムに走る。そして、それをチェックすべきメディアや評論家も力が落ちていて、ちゃんと機能していない。 そのポピュリズムを煽り、大して緊急の課題でもない郵政民営化

    竹中平蔵氏の「個人の力」論とポピュリズム - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
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    maangie 2009/01/10
    「国民、ひとりひとりの力っていったいなんなんだろうか?」
  • 定額給付金雑感 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    定額給付金が政治的な争点にまたなっているみたい。実はなんでもめてるのか理解不可能。年末に、偶然に聞いたJ-WAVE(ちなみに同局の経済ネタはジョン・カビラの落ち着いた物言い以外はゲスト含めて最低最悪。10数年来の視聴者として涙)にたぶん大川総裁がでていて元気よく?「定額給付金は政策ではない(あんなのだめ)」みたいなことを何度も興奮ぎみに話していた。 ちゃんとした政策だと思うけれどね。で、野党陣営がこれを政争の具にした理由が世論の反対みたい。いわゆるバラマキ。よく知らないけれどもミッチーの息子も定額給付金に反対しているよう。 そもそも埋蔵金を利用しての定額給付金だったら、十分な景気「政策」である。将来の増税にコミットせずに、埋蔵金を利用することは(きびしい不況下で埋蔵金を利用して国債償却を推し進めるのは単にナンセンスなので)、十分に景気刺激的である。 僕が反対するとしたら、1)定額給付金の額

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  • 2008-12-25 - Economics Lovers Live■[ネタ]今日もお酒飲まない:雑感

    切込隊長へのきちんとした応答というわけではなく、雑感として読んでね。 不況という現象では、もともと赤字経営で非効率的なところが真っ先にドタバタ倒れている、ということですが、これ必ずしもそうじゃないところが面倒なところです。 なぜ面倒かというと学術的にではなく現象的にいえば、不況のときに個々の企業の赤字、黒字、効率、非効率を云々することは簡単にいえばど〜でもいいことで、そんなことに注目する前にとりあえず火事を消せ、というのがここ数十年の学術面ではなくいま目の前で繰り広げられている現象面の出来事です。 それができないところは火事の延焼はなかなかやみません。いまも太平洋の向こう側で議会と政府・FRBを中心にそのど〜でもいい企業の効率・非効率の判別をめぐっての対立があります。 それでは上記を踏まえたうえで、面倒なところも多少みてみます。赤字で非効率なところだけが都合よく淘汰されるのかといえばぜ〜ん

    2008-12-25 - Economics Lovers Live■[ネタ]今日もお酒飲まない:雑感
  • 朝日新聞朝刊「昭和恐慌に学べ」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    おお! 朝日新聞の神谷穀記者の記事、これいい! いまの世界金融危機を回避したり、今後の世界経済の動きを考える上で、昭和恐慌や大恐慌期の教訓を活かすべきだとする趣旨の記事。特に保護主義への台頭が資源や市場の争奪戦を招く、という指摘は重要。ここでもとりあげたけれども保護主義を主張する勢力は多いから。コメントをうけた三人の面子もいい。岩田規久男先生、安達誠司さん、若田部昌澄さん、といった面々である(旗幟鮮明)。 安達さんのコメントを引いておきましょう。 「麻生首相が重んじる財政支出の拡大も、金融政策が緩和に向かわなければ、金利上昇圧力がかかって円高を誘う」「昭和恐慌のように再び誤った政策を採るリスクが台頭している」と指摘しています。昭和恐慌も井上準之助蔵相が円高誘導で恐慌を悪化させた教訓からです。 いまの日は財政政策も中途半端、金融政策は現状ではまったく受動的な立場をほとんど変更しておらず、日

    朝日新聞朝刊「昭和恐慌に学べ」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
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    maangie 2008/12/26
    「特に保護主義への台頭が資源や市場の争奪戦を招く、という指摘は重要」
  • 万年危機論者の祝宴を覗き見て

    最近、ある編集の方々から2003年時点で今回の事態を予測(予言と聞こえたんだけど勘違いだろう)したのは副島隆彦氏であり、従来の経済学にとらわれないからそのような予測が可能だったのではないか、ということだった。なるほどそのとき見せていただいた副島氏の予測文章は、僕も読んだことがある『預金封鎖』(2003年)の一文であった。 「アメリカの個人向け住宅ローンは、きわめて投機的な動きをしている。これは「モーゲイジ・エクイティ・ローン」といって、日住宅ローンのように緩和で健全なものではないのだ。(中略)ファニーメイとフレディマックという、日住宅金融公庫に相当する米政府の国民向け尻拭い金融機関が、今や巨額の負債を抱え込んでいる。これが爆発すると間違いなくアメリカ発の世界恐慌である」(61-2頁)。 確かにこれだけみるとすごい洞察力に思えてしまう。副島氏の最近著はまったく読んでいないし*1、実は

    maangie
    maangie 2008/12/19
    「オヤジ、家族で眠い目こすってみてた月面着陸映像、あれもあなたの心では嘘だったろう論なの?」
  • 毎日新聞岡山だより - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    石戸諭記者からの一足早いクリスマスプレゼントと思われてはいかが? 個人的には来年のどこかで出す予定のものが経済学とカルトをテーマにしているだけに興味深い記事です。 「世界教師が人類の平和を実現する」などと訴える団体(部・東京都)が岡山市で開いた講演会を、岡山県教委と同市教委、倉敷市教委が後援していたことが分かった。05年に札幌市教委が非科学的内容の行事の後援を取り消した例もあり、専門家は「自治体が内容にお墨付きを与えたと受け止められかねない」と批判している。 講演会は県内の市民グループが後援申請し、11月3日に開催。費用の補助はないが、催事告知に各教委後援と記載された。当日は団体責任者の女性が「全人類のための世界教師マイトレーヤ」の到来を予言。「地球は新しいアクエリアス星団に入っており、人間の意識が変わる」「原発はエーテル界に影響し、若い世代がアルツハイマーになりやすくなる」と訴えた。

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  • 最悪の議論のひとつのサンプルとして必読

    今日の朝日新聞のエマニュエル・トッドの「今や米国は問題をもたらす存在」というインタビュー記事。下の町山氏ののところで、「だめなアメリカ→サブプライムもアメリカがだめだから→アメリカ帝国だとかドル基軸の終焉」とエントリーに書いた後に、このトッド氏の記事を読んでまさにこの典型的な議論が当てはまるのである意味微苦笑。その典型ぷりが気に入った?のではさみでジョキジョキしてファイリングしときました。そういう意味でおススメ(なんじゃ?)。 中国の貿易構造は「歪」。なぜならGDPの40%超が輸出だから。しかもそれはアメリカ相手なので、アメリカの「反道徳的」な消費によって支えられている。だから「腐った証券」による仕掛けが崩壊したから中国含む世界は構造的需要不足に陥る。だから中国はもっと自分の畑=内需を耕せ。まあ、間違った理論はすべて間違っているのではなくいくばくかの真理を含みますが*1、そうはいっても次

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  • 日本の経済政策雑感 - Economics Lovers Live

    麻生首相、消費税10%案を検討=2段階引き上げも(時事通信) リンク先が途切れるかもしれないけれど、まあ、それが日の現実なのでそのままに。 すでにこの減税中心の経済政策と消費税増税への明確なコミットのもたらす効果については、このエントリーに書いたけれども、数日前とはいえ、ブログの弱点でもう忘却されてるかもしれないので再リンクと一部抜粋。 :しかし仮に首相が気で最優先で景気対策をしようとするならば、減税の財源に増税をする(厨房でもわかると思うが、その効果はプラマイゼロに動くだろう。時間の間隔をあけても今日10万円もらえるが明日10万円返すようにといわれたらあなたはそのお金を使うだろうか?)ということを同時に掲げるのは、景気対策への気度を十分疑わしくするものだろう。: 例えば今回の経済対策の手法である給付方式(お金を直接配布したり、クーポンを配る)や一時的な定額減税方式などの効果が、将来

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    maangie 2008/10/31
    増税と日銀
  • Economics Lovers Live:町山智浩『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』

    光文社からだと思ったら文藝春秋社なんだ。面白いエッセイ。でも帯のビートたけしおススメという水道橋博士の推薦文を読んで微妙な気持ちが。それでたまたま目に最初に入ったのが終章の文句「それにしても、日アメリカの国債をいちばん買ってあげてる、いわばスポンサーなのに、いつまでもアメリカの要求を一方的に呑むだけでいいのかね」というまるで朝生の五分間で見た政治家たちや、奇妙な提案に拍手喝采していたおかしな人たちと同じものを感じてしまってドン引いたが……中味はたいへん面白いエッセイ集。たぶんほかの人は誉めるだろうから誉めるのはまかせる。 読んでて思ったのは、ブッシュ批判も面白いのはいいんだけれども、当にサブプライム問題、医療問題、経済格差問題がブッシュ政権の負の遺産なのかというとどうなんだろうか? 民主党のオバマの政策ってマケインよりまともでブッシュの負の遺産を解消できるのだろうか? などと書を読

    Economics Lovers Live:町山智浩『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』
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    maangie 2008/10/30
    「町山氏のエッセイの面白さだけに安住していてはだめなんだろうなあ」
  • 大竹文雄「子供の数だけ親に投票権を」

    今日発売の『週刊東洋経済』を書店が開くほんの数時間前に先読み(笑)。大竹さんのブログで予告されていたエッセイを楽しみにしていたが、期待通りの内容。僕も同様の懸念を抱いているので趣旨に賛成。 人口の高齢化、若年層の投票率の低下が進んでいる。他方で団塊の世代はつねに若い頃から政治力を発揮し、高い投票率を維持してきた。団塊の世代が高齢化するにしたがってその利害を反映する社会保障関連の支出が増加していくだろう。そして義務教育費支出は減少していく。 「高まった高齢者の政治力によって、若年世代や将来世代にツケを回す政策が採用されることを防ぐ仕組みをつくることが必要だ。未成年の子供を持つ親に、子供の数だけ投票権を与えてみてはどうだろう」 この提案は面白い。またすでに、このエントリーで書いたように僕のいまの関心はまさに老人達のGreedにある。。問題は長期的なものに思えるかもしれないが、すでに目前にある問

    大竹文雄「子供の数だけ親に投票権を」
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    maangie 2008/10/20
    世代と投票率
  • 本当に社会に害なす暴言とは?(民主党枝野幸男議員の朝ナマ発言を考える) - Economics Lovers Live

    麻生政権が早くも「暴言」によって大臣辞任という失点ですね。まったくこんな低レベルな政治的失点(発言の是非は置いておきます)をする人をいれていたということは、この政権に緊張感が微塵もない証拠ではないでしょうか? やはり長を選ぶ選挙自体に緊張感がないといけないんでしょうね。 さて対する民主党の経済政策議論で見逃せないのが、「利上げをして景気回復」とでもいう主張がしばしば見受けられることです。利上げをして景気回復というのはただの間違いであり、それを確信犯的にいう場合はただのトンデモ(通常の経済学の発想ではでてこないデタラメ)です。 昨日というか日真夜中の朝まで生テレビで民主党の枝野幸男議員が大よそ「利上げで景気回復」といわれたとのことです。まあ、おっしゃるのは自由ですが、曲がりなりにも次回の総選挙で覇権を握ろうかという政党の「政策通」がそのような発言を堂々といってしまうこところに、このブログで

    本当に社会に害なす暴言とは?(民主党枝野幸男議員の朝ナマ発言を考える) - Economics Lovers Live
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    maangie 2008/09/28
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