BlackHat Japan Briefings(以下BlackHat)では、セキュリティ関連の様々な話題に関するセッションが開かれたが、中には「よくもまあこんな方法を考えた」というようなものも数多い。本稿ではそんなセッションの中からいくつかをピックアップしてご紹介する。 見えない文字の混入によるフォレンジック回避策 最初にご紹介するのは、ネットエージェントの伊原秀明氏による「国内のフォレンジック」。一般に英語圏では文字コードというとほとんどASCIIコードのみを意識していればいいのに対し、日本語ではJIS(ISO-2022-JP)やEUC-JP、シフトJISなど多様な文字コードを意識しなければならない上、最近ではUnicodeに対応したソフトもかなり増えてきており、それを利用してフォレンジックを回避するような方法も開発されてきているという。そこで伊原氏はそれらのフォレンジック回避手法と、