カネと暴力の系譜学 萱野稔人(1970-):著 河出書房新社 06年11月刊 1,575円 B6判202頁 ISBN:4-309-24395-9 ■帯文より:社会を動かす二つの力=カネと暴力への考察から、国家、資本主義、そして非合法権力が、かつてない姿で現われる。『国家とはなにか』(以文社)で注目の新鋭による、いまもっとも必要でリアルな書き下ろし。 ●注目シリーズ「道徳の系譜」の最新刊。二年以上の準備期間を経て出来上がった力作。「あとがき」にはこう書かれています。「その二年のあいだに、わたしは『国家とはなにか』を上梓した。本書は、ある意味でその続編といっていいかもしれない。/ただし本書が主題にしているのは、国家そのものではない。「人びとが働いた成果をみずからのものとして吸いあげる」という運動である。国家は資本とともに、その運動の具体的なあらわれとしてここでは位置づけられている(本書はだから