オタク論と資本主義 Society loveless zeroは恋愛アニメ/ビデオゲームという典型的なオタク商品を扱っているため、世間的にはオタクサイトに分類される訳だが、RPG/SRPGのような一部のビデオゲームにハマれるように、虚構との相性が良いことが示されているにも関わらず、世代的には興味を持ってしかるべきガンダムに全く興味を示さなかったり、そもそもアニメや漫画にほとんどアクセスしないなど、いわゆるオタク文化に全面的にコミットしきれていない部分を抱えており、特に近年の記事は、大半の観点が社会やコミュニケーション、あるいはビジネスに集中している。 これは何故なのかということを考えた時に、カイコウのオタク論は、個別には(筆者自身も書いているように)公平さに欠ける部分もあるように思われるが、オタクが忌避されるのは資本主義や市場経済に適合しないからである、という要点において興味深いものであっ