懸念されていた夏休み明けの子供の自殺が相次いでいる。設置された官民の相談窓口には、8月下旬ごろから「死にたい」などと自殺の恐れがある悩みの声も相次いで寄せられているという。専門家は「親は『うちの子供は違う』という固定概念を捨て、もし危ないと思ったら安全第一で動いてほしい」と訴えている。 「学校や家庭でうまくいかない。死にたい」 2学期の始業が近づいた8月下旬。法務省が設置した子供の相談窓口「子どもの人権110番」に、子供たちから自殺の危険を伴う相談の電話やメールが寄せられた。具体的な理由が打ち明けられないケースは多いが、担当者は子供の住所を特定できれば、教育委員会や警察と連携を取り、現地に急行して子供を取り巻く状況などを確認する。 相談窓口を設置しているNPO法人「チャイルドライン支援センター」の神(じん)仁(ひとし)代表(56)によると、8月末〜9月初めのインターネットを通じた相談件数は