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ブックマーク / taknakayama.hatenablog.com (2)

  • フレーミングの楽しみ - 横浜逍遙亭

    スタジオで写真を撮る人にとっては光源をどうするか、どんなライトをどのように配置するかが写真の醍醐味であり、技術が宿るもっとも大きな部分だと思うのですが、私のような素人カメラマンがお散歩写真を撮る際に出来ることの最たるものは構図を決めるという行為です。些細なことには違いありませんが、その瞬間には小さな全能感とある種の責任感が自分自身に宿るような気分になります。大げさに言えば。 さらに思うのは、芸術は自然を模倣もすれば、その過程は人生をも模倣するなということです。何の話かと言えば、私の場合、優柔不断さが写真を作る作業のなかでしばしば顔を出すと感じる事実を指しています。もっともそれを感じるのは撮った写真を選び取る作業の際でしょうか。「この写真はこのフレームだ!」と一発で決まったものは別として、何枚かは似たようなカットのオンパレードという状況になります。そのときになかなか「よし、これだっ!」と決め

    フレーミングの楽しみ - 横浜逍遙亭
  • 写真を撮る - 横浜逍遙亭

    今朝、5時半に目が覚めたので、よし、と思い立ち、港まで写真を撮りに行ってきた。今日の横浜は最高気温が35度を超えたらしいが、その時間帯から太陽と湿気にあてられて楽ではなかった。空気は高い湿度を帯び、世界はすべてが薄い水の膜に覆われてるように見えた。 一枚の写真を撮るたびにほとんど無意識に近いところで自分自身が語るのが聞こえる。 我々は、このように人生を選び取っているのだ。 写真の醍醐味は、いやそれは僕自身にとっての醍醐味はと言い直すべきだとは思うが、自分の目の前を通り過ぎようとする映像を永遠の瞬間として定着させる行いにある。それは技巧的には光の加減を選ぶ露光の技であり、現実を縦横の有限の枠に収めるフレーミングの技ということになる。その瞬間に心によぎる思いの丈にはプロもアマチュアもないと信じたい。出来上がる画は、無論のことプロとアマでは雲泥の差なのだけれど。 不可逆的な時の進行に逆らうように

    写真を撮る - 横浜逍遙亭
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