あれは何時のことだったか。数日前だと思われるが、 私は『田中欣一・金井清顕 展「緊縛写真+エロス絵画二人展」』に足を運んだ。 手短に感想を述べておこう。 田中欣一氏のSM写真。 強烈な肉感が画面を支配しており、血と汗が滾るのを止められない。 迫り来る肉体に対して、肉体的な吐き気が応答をした。 圧倒的な吐き気。 しばらくは女性器が襲い来る悪夢に魘されることが予想される。 女性器が襲ってくる。 金井清顕氏のエロス絵画。 田中欣一氏のSM写真を元にして描いた作品が写真とセットで展示されていて 写真と絵画を見比べるのが面白かった。 そもそもSM写真自体が「現実の女性の一場面を切り取ったもの」なのだが そのSM写真を絵画にするという二重の切り取りをすることで よりエロスの抽象度が高まっているかのように感じた。 ―――――――――――― この展示を見て感じたのは 「生々しい女の肉体」というのは 一見<