『援交から天皇へ―COMMENTARIES:1995‐2002 (朝日文庫)』p.367-370 ここで重要なのは、確かにチョムスキーは驚くべき数理的業績をあげましたが、そのベースにあるのは一貫して自由を求める実存的希求だった、という点です。そしてその実存的希求が、彼自身のとった政治的行動と極めて緊密に結びついていました。 私はこういう人が大好きです。ノーム・チョムスキーに私はメチャクチャハマりました。変形生成文法もメチャクチャ勉強しまくりました。それは数理的な関心からと言うのでなく、繰り返しますが、実存的な関心からです。 私が小室直樹や廣松渉に惹かれたのも全く同じ理由です。小室にも廣松にも信じられないほどの教養があります。そしてその信じられないほどの知識量が、彼らの頭の中では主観的に構造化されています。 【中略】 彼らが過剰な教養を持っているのは実存的な核があるからだと私には直感的に分か
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