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  • 年功序列の起源 - 池田信夫 blog

    城繁幸氏のブログに、台湾のメディアに日の年功序列が理解できなかったという話が出ている。年功序列は儒教の「長幼の序」の影響だと思っている人が多いが、違うのだ。儒教の場である中国にも台湾にも、年功序列はない。中国の科挙は、基的に試験だけで昇進を決めるので、10年以上受験勉強して中年になってから合格する人も多かったから、年齢で人事を決めることは不可能だった。韓国には日以上にきびしい年功序列があるらしいが、日のように入社の年次ではなく年齢による序列だという。 では日の年功序列は、どこから生まれたのだろうか。笠谷和比古氏によれば、徳川幕府にも年功序列はなかったという。武家の序列の基準は石高だったが、幕末には財政が苦しくなり、管理能力の高い下級武士が昇進するようになった。たとえば勘定奉行として日米修好条約を結んだ川路聖謨の家は「御家人株」を買って武士になった町人だった。勝海舟の家も、無役

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    mn_kr 2009/08/05
    “年功序列は日本の伝統でも儒教の影響でもなく、官僚制度によって原型がつくられ、戦後の労使紛争の中で両者の妥協として大企業で成立した雇用慣行なのである”
  • バブルという物語 - 池田信夫 blog

    版元とのトラブルで出版できなくなった"Bailout Nation"が、版元を変えてようやく出た。内容はよくも悪くもそれほど物議をかもすようなものではなく、今回の金融危機をウォール街のインサイダーがまとめ、歴史的な視点から銀行救済を考えるまじめなだ。著者によれば、危機の責任者ワースト5は、アラン・グリーンスパン FRB フィル・グラム上院議員(金融規制を緩和した) 格付け会社 SECやはりS&Pなどの格付け会社が、民間企業ではトップだ。私も問題のコアは「金融工学の限界」などという高級な話ではなく、AAAが乱発されたことだと思う。普通の投資家には金融工学なんかわからないから、「AAAならOK」という単純な基準で投資していた。ところが、この格付けの実態は、ほとんど定量的な基準もなく、わずかな数のアナリストが債券の発行元から高い手数料を取ってつけていたのだから、いい加減な評価になるのは

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    mn_kr 2009/08/02
    “問題のコアは「金融工学の限界」などという高級な話ではなく、AAAが乱発されたこと|グリーンスパンに責任があることは疑いないが単なる資金過剰だけでなくバブルにはそれを正当化する物語が必ずついている”
  • 日本語は論理的である - 池田信夫 blog

    学校文法では、「文は主語と述語によって成り立つ」と教わる・・・という文には主語がない。こういう場合、学校では「生徒は」という主語が「省略されている」と教わるが、この基準で日語の日常会話を分析すると、90%以上の文で主語は「省略」されている。世界の他の言語をみても同じで、主語が不可欠なのはインド=ヨーロッパ語族の一部に限られる。主語・述語モデルにもとづく生成文法も、「普遍文法」どころか「ヨーロッパ語文法」でしかない。 こうした英語をモデルとする文法に対する批判も古くからあり、時枝文法や三上章など、「日語の論理は英語とは違う」とする議論も多い。書は、学校文法や生成文法を否定する点ではこうした理論と同じだが、「日語特殊論」も批判し、日語も英語も基的には同じ論理の変種だと論じる。著者の理論的根拠とする認知言語学は第2章に要約されているが、くわしいことは著者の前著を読んだほうがいいだろ

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    mn_kr 2009/07/30
    “1世紀の主流は「認知論的転回」になるのではないか|科学は理論と実証によって進歩するのではなく、このようにパラダイム(メタファー)とそれに対応する科学者集団の闘いによって変化していく”
  • ミラーニューロン - 池田信夫 blog

    ついでに、ミラーニューロンについての訳が2冊出たので、紹介しておこう。リゾラッティ=シニガリア(左側)は、ミラーニューロンの発見者による研究書で、「生物学におけるDNAの発見に匹敵する」という茂木健一郎氏の賛辞がついているが、一般の読者にはイアコボーニので十分だろう。 他人の感情を理解するメカニズムとして、一時期の脳科学では他人の行動から感情を推論するアルゴリズムを想定したが、これではたとえば親子の愛情などは理解できない。リゾラッティたちは90年代初めに、ちょっとした偶然から「人の気持ちがわかる」ニューロンが存在することを実験で発見した。最初その意味はよくわからなかったが、彼らはメルロ=ポンティにヒントを得て、これを認識と身体をつなぐ器官だと考えた。 メルロ=ポンティはカントを批判して、人間の知覚は超越論的主観性のような抽象的観念に支配されているのではなく、身体そのものが主体なのだ

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    mn_kr 2009/07/25
    “メルロ=ポンティにヒントを得て、これを認識と身体をつなぐ器官だと考えた […] ニューロエコノミックスではミラーニューロンを扱い始め、アダム・スミスの「共感」とミラーニューロンを結びつける研究も”
  • 超ガラパゴス戦略 - 池田信夫 blog

    今週のASCII.jpのコラムで紹介したが、NYタイムズまで日の携帯電話を「ガラパゴス」と呼ぶようになった。しかし夏野剛氏もアゴラ起業塾で言っていたように、日のケータイの技術は今でも世界一だ。資金も人材も十分だ。欠けているのは、それを世界に売り込む戦略を決断する経営者だけだ。 逆にいうと、経営者を入れ替えて戦略を立て直せば、ガラパゴスと馬鹿にされている技術を世界に売り込むこともできるはずだ。書は、そのためのフレームワークを提唱し、いくつかのケースを「進化論」的な枠組で分析している。日の製造業が要素技術ではすぐれていながら収益が上がらない原因は、モジュール化によって「すり合わせ」の優位性が生かせなくなったからだ、というのはおなじみの議論だが、この程度の認識もなしに「ものづくり」にこだわる経営者が多い。 問題は、どうすればこの隘路を突破できるのかということだが、そこに意味的価値とい

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    mn_kr 2009/07/25
    日本のものづくりの欠点=モジュール化の遅れ|意味的価値という概念。例えばiPhone=“「意味」は要素技術に分解できず、コンセンサスで作り出すこともできない。ジョブズという個性によってしか生み出せない”
  • 経済学者は世界を変えられるか - 池田信夫 blog

    Marginal Revolutionで知ったが、ポール・ローマーがスタンフォード大学を辞め、世界各国に「特区」をつくるビジネスに専念するそうだ。彼は電子学習システムの会社を設立してIPOで巨額の利益を得ており、大学の給与はもう必要ない(ノーベル賞にも大学のポジションは不要)。世界銀行のチーフ・エコノミストになるよう求められたが断り、自分で世界を変える会社をつくるわけだ。上のYouTubeの講演は、その決意表明のダイジェスト版である。 ローマーは世界のすべての政府に参加を呼びかけるそうだから...

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    mn_kr 2009/07/25
    “ポール・ローマーがスタンフォード大学を辞め、世界各国に「特区」をつくるビジネスに専念するそうだ。彼は電子学習システムの会社を設立してIPOで巨額の利益を得ており、大学の給与はもう必要ない”
  • いじめの構造 - 池田信夫 blog

    今の日が直面している質的な問題は、絶対的貧困でも所得格差でもなく、戦後ずっと維持されてきた日的中間集団が安定性が崩壊する一方、それを受け止めて変化を調整するシステムができていないことだと思う。それが企業社会では非正社員の問題として出ているのだが、学校では「いじめ」という形であらわれているようだ。 日の学校は単に勉強する場ではなく、地域の生活や家庭の関係などもすべて反映する共同体になっているため、それに適応できない異端児は、いじめによって全人格的に排除される。いったん排除される対象が決まると、正のフィードバックが生じて他の子供がいじめに「群生」し、ときには自殺のような悲劇的な結果をまねくまで止まらない。 他方、学校もこうした行動にあまり介入せず、子供たちを学校のルールを守って「仲よくさせる」ことで解決しようとする。しかし学校の秩序に子供を組み入れても、問題は解決しない。なぜなら、

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    mn_kr 2009/07/18
    “社会心理学者の山岸俊男など進化心理学系の方の主張=いじめる心理はヒトが群れの中で異端分子の「排除・矯正」を行なうために進化⇒無くすことはできないし、人間の社会生活上なくすべきものではない”(※欄)
  • 反哲学入門 - 池田信夫 blog

    池袋のジュンク堂で「木田元書店」というのをやっている。といっても、7階の片隅に木田氏の著訳書と蔵書が並べてあるだけだが、入口に書がたくさん積んであったので、既視感もあったが買ってみた。著者は「反哲学のなんとか」というを何冊も書いていて、どれも似たような内容だが、書が一番まとまっていてわかりやすい。 「反哲学」という言葉には、そもそもphilosophy(知を愛すること)を「哲学」などと訳したのが誤訳だという意味もこめられているのだが、解説の中心は何といってもプラトン以来の哲学を全面的に否定したニーチェである。日では、ニーチェというと『ツァラトゥストラ』の文学的なイメージでとらえられることが多いようだが、あれは来の「主著」の導入ともいうべき叙事詩で、ニーチェの質は『力への意志』と名づけられている未完成の遺稿を読まないとわからない。 著者の専門であるハイデガーも、ニーチェの圧倒

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    mn_kr 2009/07/18
    “産業革命がなぜ18世紀のイギリスで生まれたのか、という難問の答の一つとして、株式会社という人工的組織(Gesellschaft)が重要なイノベーションだったのではないかという説が最近、有力”
  • 「自閉化」するウェブ - 池田信夫 blog

    著者は有名な経済ブログ、Marginal Revolutionの管理人。彼もインターネットの現状について怒るのは、「バカが多すぎる」ということだ。したがって今後のウェブの進化のフロンティアは、下らない情報を排除して必要な情報だけを見るしくみをつくることだろう。私が日常的に見るウェブサイトは、自分のブログと「アゴラ」以外は、RSSリーダー(20ぐらいしか登録してない)とグーグルニュースぐらいで、これで95%の用は足りる。著者も、FacebookやTwitterなどの新しいテクノロジーは、必要な情報だけを見る方向に進化しているという。 この傾向を彼は自閉症(autism)と表現する。これはかつては治療の必要な病気と考えられたが、最近では多くの人に共有される性格の一種と考えられている。人間関係がうまくいかないので社会的活動には支障をきたすことがあるが、逆に他の人間と共同作業する必要のない芸術家

  • 総務官僚たちの夏 - 池田信夫 blog

    産業政策を礼賛する番組を、50年前の昔話だと思ってはいけない。総務省は7月3日、「電波新産業創出戦略」なるターゲティング政策を打ち出した。それによれば、上の図のように2015 年までに5つの電波利用システムを実現し、2020 年までにさらにこれを高度化・発展させることが不可欠である。すなわち、これらシステムごとの周波数配分・研究開発推進の連携施策を5つの「電波新産業創出プロジェクト」として創設し、2010 年代の新たな電波利用システムの実現を推進するエンジンとして位置づけるとのことだ(強調は引用者)。この審議の過程では、経産省からさえ「役所が周波数や技術まで決めるのは時代錯誤だ」として、周波数オークションの導入を求める意見がパブリック・コメントの原案に書かれたが、それも無視され、100年前と同じ命令と統制(command and control)によって、総務省が最適な技術と業者を選んで電

  • ウォークマン、30歳 - 池田信夫 blog

    メディア・パブ経由で知ったが、ソニーのウォークマンが1979年7月1日に発売されてから、ちょうど30年を迎えた。NYタイムズやTelegraphやグーグル公式ブログまで、それを祝う記事を書き、T3マガジンは「この50年間に生まれた最大の音楽イノベーション」だとしている。ベスト10は次の通り:Sony Walkman MP3 format Apple iPod 1st Generation CD Napster Dolby DAB radio Boombox Sonos Multi-Room Mu...

  • Free: The Future of a Radical Price - 池田信夫 blog

    ムーアの法則によって『過剰と破壊の経済学』が重要になるというのが私の昔ののテーマだが、Chris Andersonの新著は、資源を節約するのではなく浪費するテクノロジーが21世紀の方向を決めると論じている。世の中の資源のほとんどは、実際には浪費されている。たとえばコンピュータの電源の入っている時間の半分以上は使われていないし、自動車のエンジンの入っている時間の47%は停車している。 こうした無駄をなるべく減らそうというのが経済学の思想だが、これって自然界にはほとんどない発想だ。たとえば生物が進化で生き延びるためにとる戦略は、なるべく多くの卵を産んで、そこからもっともすぐれた(複製能力の高い)個体が生き残るようにすることだ。図のように、クロマグロは100万個もの卵を産む。 ウェブの世界も、新古典派経済学よりクロマグロに近づいている。YouTubeには1億以上のビデオが投稿されているが

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    mn_kr 2009/07/04
    無駄を無くそうという経済学←→膨大な無駄を前提としつつ一握りの果実を求めるスケールフリーなウェブの世界(生物の繁殖の原理でもある)
  • 本気で巨大メディアを変えようとした男 - 池田信夫 blog

    きわもの的なタイトルで損をしているが、内容は島桂次会長時代を中心に、戦後の放送史の一面を内側から書いたもの。著者は島の側近だったので、やや好意的なバイアスもあるが、島を通してNHKの組織としての欠陥と戦略の誤りを的確に指摘している。 島は超大物の派閥記者で、大平政権や鈴木政権では閣僚名簿をつくり、局長のころからNHKの会長人事を決める実力があった。私も現役時代に話を聞いたことがあるが、一見めちゃくちゃのようで、実は先見性があった。当時の経営委員長だった磯田一郎(住友銀行頭取)が、「NHKの経営陣の中で民間企業も経営できる能力のあるのは島さんだけだ」と評価していた。 ある意味では、島のような人物が絶大な力をもったことが、NHKの欠陥をよく示している。戦後初のNHK会長は民間人からなる「放送委員会」によって選ばれたが、その後は実質的に首相官邸と郵政省によって選ばれるpolitical ap

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    mn_kr 2009/07/01
  • NTT再々編論争がまた始まる - 池田信夫 blog

    きのうの谷脇さんのICPFセミナーは、珍しく大盛況だった。かつて携帯電話の販売奨励金をやめる方向を打ち出し、キャリアはもうかりベンダーは泣いて「谷脇不況」などといわれた実力者の話だけに、業界の注目度も高かったようだ。 内容も、役所の話には珍しく率直だった。私が質問したのは「当初は既存9法をなくして情報通信法に一化するという話だったが、NTT法はどうなるのか?」ということだったが、これについては「残る」という答だった。検討委員会の中間論点整理にも「NTT及びNHKの業務内容の在り方については、総合的な法体系の在り方に直接影響するものではないことから、委員会の検討対象とはならない」(p.18)と明記されている。 もともとこの法案は、「NTT法のような特殊会社として規制するのは筋が悪いので、EUのようにレイヤ別に整理しよう」という発想で始まったのだが、竹中懇のあとの政府・与党合意では「N

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    mn_kr 2009/06/28
  • 貨幣の廃止? - 池田信夫 blog

    Times Onlineによれば、デフレにともなうマイナス金利の問題を解決する方法として、現金を廃止する改革案が日で検討されているそうだ。私は聞いたことがないが・・・ これは当ブログでも何度か説明したゲゼルの「スタンプ貨幣」をさらに過激にし、硬貨や紙幣を廃止して、すべて電子マネーに替えるというものだ。こうすれば、中央銀行が電子マネーにマイナス金利をつけることも自由自在になる。それがもっとも容易なのは、6種類も電子マネーの普及している日だという。似たような案は岩村充氏も提案しており、技術的に...

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    mn_kr 2009/06/28
    “ゲゼルの「スタンプ貨幣」をさらに過激にし、硬貨や紙幣を廃止して、すべて電子マネーに替える→中央銀行が電子マネーにマイナス金利をつけることも...それが容易なのは、6種類も電子マネーの普及している日本”
  • アンチコモンズの悲劇 - 池田信夫 blog

    著者は"The Tragedy of the Anticommons"という有名な論文で、「知的財産権」が非生産的な役割を果たすことを指摘した。「コモンズの悲劇」というのは、漁場や山林のような共有地が過剰利用される問題だが、アンチコモンズは逆に共有地が過少利用される悲劇である。たとえばライン川は、神聖ローマ帝国の時代には欧州の主要な交通路だったが、帝国が崩壊すると、沿岸に「泥棒貴族」が出現して各地で領主権を主張し、数百の関所をつくって通行料を徴収したため、ライン川の通行は不可能になり、沿岸の商業も産業も衰退した。 特許や著作権も、このライン川の関所のような存在になりつつある。特に薬品業界では、一つの新薬を市場に出すには、多くの先行特許に使用料を払わなければならない。最近は遺伝子にまで特許が与えられるようになったため、画期的な新薬を開発しても、特許使用料が予想される利益を上回り、発売できな

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    mn_kr 2009/06/23
    知的財産権や電波利権(ホワイトスペース)とアンチコモンズの悲劇。
  • 安心ネットワークと信頼ネットワーク - 池田信夫 blog

    3年ぐらい前からFacebookのアカウントはもっていたのだが、海外友人にメールを出すときぐらいしか使っていなかった。しかし最近、Gmailのアドレス帳にある全員をFacebookが自動的に招待する機能ができ、私がうっかりそれを承認してしまったため、多くの人に招待状が届いたようで、申し訳ありません。 おかげで一挙にたくさん日人のFacebook friendsができ、日語と英語のメッセージが混在するようになった。比べてみると、日英のコミュニケーションの違いがわかっておもしろい英語のメッセージは、オバマ政権の批判などの意見が多いが、日語のほうは圧倒的にmixi的な日記だ。 またプロフィールをみると、欧米人は100人とか200人とか友人がいるのに対して、日人は10〜20人。これはもちろんFacebookが英語ベースだという理由があるだろうが、友人の概念に違いがあると思う。欧米で

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    mn_kr 2009/06/23
    日本と欧米では“「友人」の概念に違いがある=未知の人とのコミュニケーションの敷居が低いのだ。これに対して、日本では「赤の他人」に話しかける習慣はない”=信頼/安心の構造
  • 何も破壊しない日本が破壊される - 池田信夫 blog

    最近ブログ界では日に見切りをつける話が流行しているが、Economist誌も日には匙を投げたようだ(要約はいつもの通り適当):日はながく業界を守る「護送船団行政」を続けてきたが、今回も史上最大のバラマキによってそれを続けようとしている。欧米諸国でも似たような政策は行なわれているが、それは例外であり、きびしい批判にさらされている。しかし日では、税金を「ゾンビ企業」に資注入することが当たり前のように受け入れられている。 これはきわめて有害である。日には、利益の出ない会社が多すぎる。たとえば携帯電話メーカーは8社もあり、そのほとんどは赤字だ。こういう企業は自分の首をしめているだけでなく、貴重な資と人材を浪費しているのだ。おかげで日企業のROEはアメリカの半分しかない。 この大不況にあっても、日企業の廃業率は英米の半分しかなく、倒産は15%しか増えないと予想されている。欧州で

  • 目は口ほどにものをいう? - 池田信夫 blog

    ASCIIコードで感情をあらわす記号をemoticonと呼ぶが、日では(^_^)とか(;_;)のように目の表情であらわすのに対して、アメリカでは:-)とか:-(のように口の表情であらわす。LiveScienceによると、この違いは両国の感情表現の違いに起因するという。 北海道大学のMasaki Yukiの研究によると、日米の被験者にemoticonや写真を見せたところ、日では目の表情に、アメリカでは口の表情に注目して感情を判断することがわかった。これはたぶん、日では感情を口などの表情に出すことは無作法だと考えられているからだろう。目の表情は隠せないので、そっちのほうが音を的確に判断できるが、これは良し悪しだ。恋人やボスが作り笑いしているとき、あなたはその音を知りたいだろうか?

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    mn_kr 2009/06/18
    “日本では目の表情、アメリカでは口の表情に注目して感情を判断する∵日本では感情を口などの表情に出すことは無作法だと考えられているからだろう。目の表情は隠せないので、そっちのほうが本音を的確に判断できる
  • 何もすることのない老人たち - 池田信夫 blog

    きのうの記事で少し定年制についてふれたので、補足しておこう。私がサラリーマンをやめた一つの原因は、日のサラリーマンのほとんどは年をとると何もすることがなくなるからだ。取締役(NHKでは理事)になるごく一部の人は超多忙になるが、それ以外は50過ぎると極端に暇になる。先週、内示されたNHKの人事異動では、私の同期の出世頭は東京のセンター長だが、あとはみんな地方の局長や関連団体の窓際ポストなどのノンワーキング・リッチだ。 マスコミ志望の学生は、NHKというと東京の放送センターでかっこいい仕事をすると思っているだろうが、ディレクター(PD)の勤務年数のほぼ半分が地方局、アナウンサーは5/6が地方勤務だ。特に50過ぎると地方から地方への転勤が多くなり、管理職の半分以上は単身赴任である。定年は60歳だが、このごろは関連団体の合理化で天下りポストが減り、東京の局長経験者以上しかポストはないようだ。そ

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    mn_kr 2009/06/16