──中高年の人々は、ドラマの男らしさ、爽やかさを重ね合わせてきたはずだ。 だが、この男の言葉は軽い。完全無所属もそう。剣道2段までそうだった。── 剣道2段。 森田健作千葉県知事(59)のプロフィルには、しばしばこの一項目が登場する。 1970年代に大ヒットしたテレビドラマ「おれは男だ!」で剣道部主将の高校生を熱演し、「青春スター」の地位を築いた森田氏。実生活でも小学生のころから道場に通っていたとアピールし、「森田健作といえば剣道」というイメージをつくり上げてきた。 ■全剣連の段位はなし 3月の知事選を含め、これまでの選挙でもそのイメージを活用。しつけや武士道精神の重視など、政治家としての主張に説得力をもたせてきた。 ところが、剣道2段は森田氏の「自称」に近いことが、アエラの取材でわかった。 剣道の段位は、全日本剣道連盟(全剣連)が開催する審査会で認定されたものを指すのが一般的