世界最大の家電見本市「CES」で東芝が発表した4Kテレビ=1月6日、米ラスベガス、長崎潤一郎撮影 【大宮司聡】次世代の高画質のテレビ技術「4K」を使った放送を、総務省は2014年7月に世界で初めてスタートさせる方針を決めた。まず衛星放送のCSで始め、BS、地上波に広げる計画だ。新技術を使った放送コンテンツの普及で世界に先駆けるほか、地上デジタル放送への移行で一服したテレビ需要を喚起する狙いがある。 4Kは、いまのフルハイビジョン方式に比べ解像度が4倍の映像技術。総務省は本放送を16年に始めることを目指していたが、2年ほど前倒しする。14年7月にブラジルであるサッカーワールドカップ(W杯)決勝トーナメントに合わせる。 4K放送のデータ量は大きく、現在の地上デジタル放送の電波帯域では抱えきれない。そのため、大容量のデータを送れる衛星放送のCSから始めることにした。空いているチャンネルを活