いつもと変わらぬ火曜日の午後、カリフォルニア郊外では、学校を病欠した16歳の少女ジェニーが、ぼんやりとベッドに座って鼻をすすりながらFacebookを見て回っている。 ちょうど同じころ、約3200キロメートル離れたシアトルでは、大学を中退した野心的な22歳の青年ケビンがTwitterで喉の痛みをぼやいている。 やはり同じころ、地球の反対側では、ロンドンに住む40歳のシングルマザーが風邪薬を買おうと、携帯電話でグーグル検索をして最寄りにあるBootsドラッグストアの場所を調べている。 200年前の人が今の地球を見たとしたら、まったく別の星に見えるはずだ。文化の変容と技術の進歩により、僕らの目に映る光景は著しく変化してきた。 そうした変化のうちのごく一部を占めているのが、ソーシャルメディアと検索エンジンの利用というわけだ。 すでに生活に入り込んでいるソーシャルメディア日を追うごとに、十代の若者