映画「TOKKO-特攻-」を学生と観る 2007年8月13日 先週はヒロシマ・ナガサキの62周年だった。今年の「平和宣言」については、起草前の段階で、秋葉忠利広島市長との有識者懇談会メンバーとして関わったので、特別の思いがある。平岡前市長時代の1994年にも、同じような形で平和宣言に関わったので、13年ぶりである。懇談会の議論も踏まえて、秋葉市長はよく練られた宣言を起草されたと思う。 今回の宣言は、62年の時の経過から、「原爆の悲惨さ」も自明ではなくなったことを踏まえ、あえて「その日」の詳細かつ具体的な描写から始めている。白血病などの直接の苦しみから、結婚差別などの心の傷にまで言及し、原爆のもたらした悲劇をリアルに描く。そして、核をめぐる21世紀の国際社会の状況を的確に描写しつつ、そのなかで、特に「戦争で最大の被害を受けるのは都市だ」という視点を押し出し、平和市長会議の活動など、世界の都