日本国内に9店舗あるIKEAストアでは、食品部門の売上がIKEA全体の平均の2倍以上と好調だ。IKEA全体でも顧客の約2割が食事目的に来店し、人気のスウェーデン風ミートボールは世界で年間10億個が販売されているほどだ。 家具や雑貨でもサステナブルな素材や製品、販売方法を追及するIKEAだが、フードサービスの分野でも、植物性素材の開発やオーガニック食品の積極的な導入と共に、アニマルウエルフェア(動物福祉)にも明確なゴールを示して推進している。 これはIKEAの P.P.P (ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ)という、人と地球にポジティブな影響を与えようというサステナビリティ戦略に沿っている。目標は食材として調達する動物の数を減らすこと、そして実際に調達する動物は良い環境で育てられたものを選択することだ。 すでに始まっている「ベターチキンプログラム」は、自然光や新鮮な空気の環境の中で、