マットレスなどを敷き、スーツケースを広げて寝泊まりする人たちがいるウクライナの首都、キエフの地下鉄の様子をニュースなどで目にして、東日本大震災のとき、帰宅の足がなくなって仕方なく駅へ続く地下通路で一晩を明かした人が少なくなかったことを思い出した人もいるだろう。韓国・ソウルではミサイル発射の際には地下鉄へ逃げ込むよう呼びかけられているが、東京ではどうなのか。ライターの小川裕夫氏がレポートする。 * * * 2月24日、ロシアがウクライナへと侵攻。世界を揺るがす事態へと発展している。ウクライナ情勢は、原油・ガスといったエネルギー関係や穀物価格にも影響を及ぼすなど、遠い日本にとっても無関係とは言い切れない。 ウクライナの首都・キエフ(キーウ)では、ロシア軍からの攻撃を避けるため、地下鉄構内へと避難する市民もいる。そうしたニュース映像を目にすると、北朝鮮のミサイル発射で気を揉む日本でも、有事の際に
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