イオンは10月14日、公開買付(TOB)でキャンドゥの株を取得し、子会社化を目指すと発表した。現在、買付の最中であるため、両社は将来ビジョンに関するコメントを出すのを控えているが、このTOBは双方にとって大きく成長するチャンスとなるのではないかと考える。 イオンの傘下となって業績を伸ばした異業種の会社に、ドラッグストア業界の雄・ウエルシアホールディングスや、「キッチンオリジン」のオリジン東秀がある。 ウエルシアは2000年にイオンの傘下に入った。今はイオンの持ち株比率が50.54%だが、Tポイントを活用した割引サービスを行うなど経営の独自性が強く、同社がイオングループであると感じるのは「トップバリュ」の製品を食品売場などで見る時くらいだ。調剤部門に強いドラッグストアとして、揺るぎない地位を築いている。