グリーン水素の洋上生産はドイツRWEなどが計画を発表済みだが、着床式風力発電ベース。浮体式風力発電ベースでしかもグリーンアンモニアの洋上生産計画は世界初といえる。 浮体上にアンモニア生産コンビナート このGAPSは、コンクリートベースの浮体式洋上風力プラントを海上に浮かべ、その上で海水の真水化、水電解による水素の生産、そして新技術によるNH3の合成や貯蔵までを行うシステムである。加えて、NH3の海上輸送や陸上でのNH3の運搬や水素ステーションでのNH3から水素への改質装置まで一気通貫で行う計画だ。建造するのはこれからだが、GAPS第1号の名前は「MIKASA」で、規模は10MW級。NH3は年産約1700tになるという。脱炭素は今後の地球の運命を左右する“戦い”であるとして、かつての戦艦三笠にちなんだ名前にしたという。 やや詳しく説明すると、このシステムは、陸上の設備も含めて大きく8種類に分