ものづくり基礎から徹底 コラム編
連載主旨 若手社員や新入社員、異動してきた社員を指導してくれたベテランは退職してしまい、上司や先輩は業務に多忙で彼らをじっくりと教育する時間をとれなくて困っている。それでも、できる限り早く現場に入ってひと通り仕事ができるようになってほしい。一方で、若手社員や新入社員、異動してきた社員は、即戦力になりたいと思いつつ、何をどこまで学べばよいのか分からなくて困っている──。こうした悩みに、「技術者塾」で「もう仕事で迷わない ものづくり基礎から徹底シリーズ」の講座の講師を務めるジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント西村 仁氏が、ものづくりに携わる上で必要な基礎知識をお教えします。初めてものづくりに携わる技術者や、初めて学ぶ文系出身の間接部門の若手社員やアシスタントの方にもやさしく解説します。 1985年に立命館大学理工学部機械工学科卒業後、村田製作所に入社。生産技術部門で21年間、電
相次ぐ製品リコールの裏にあるもの：日経ビジネスオンライン
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 ｜ ログイン 日本メーカーの品質問題の報道を見ることが多くなった。最近では、ソニーのパソコン用電池。その前は、自動車大手の品質問題がメディアをにぎわしていた。こうした“事件”をキッカケに日本の成長を支えてきたものづくりの力が落ちていると指摘する声は強まりつつある。 報道によれば、自動車メーカーのリコールで原因の70％を占めるのは“設計ミス”によるものだという。こうした事例は、設計学の継承の難しさを物語っている。改まって言うまでもないかもしれないが、新製品の設計は難しい。特定の機能では性能が大幅に向上したのに、別の機能に悪い部分が発生して、それが致命傷になるような例も少なくない。 船舶デザイナー生活で最も屈辱的な経験 1994年。私が設計したアメリカズカップ
事故は語る：松下製石油温風機「欠陥」の真実 ホースの亀裂だけではなかった / SAFETY JAPAN [特集] / 日経BP社
松下電器産業製石油温風機による一連の一酸化炭素中毒事故を受け，経済産業省は2005年11月29日，同社に対して「消費生活用製品安全法」に基づく「緊急命令」を発動。回収/点検および改修/危険性の周知などに関し，必要な措置を取るよう命じた。 事故原因は当初，完全燃焼させるための空気を流す「2次エアホース」の亀裂にあると推定された。果たして，それだけで人の命を奪うほどの大量の一酸化炭素が発生するものだろうか。緊急命令から7カ月余り，事故の真相がついに明らかになった。 経済産業省が「緊急命令」を発動する事態にまで発展した，松下電器産業製石油温風機にかかわる一連の事故はすべて，強制給排気（FF）式と呼ぶタイプで発生した（図1）参考文献（1）。JISS 3030「石油燃焼機器の構造通則」によれば，問題のFF式は「給排気筒を外気に接する壁などを貫通して屋外に出し，送風機によって給排気筒を通して強制的
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