地味だが,最近,気になっている話題を三つ取り上げたい。 一つ目は「SPEAK IPA版」。もともとSIベンダー大手の新日鉄ソリューションズが社内用に蓄積してきたノウハウの固まりなのだが,それをIPA(情報処理推進機構)に提供し,モディファイした上で広く世に役立てようというのが,このSPEAK IPA版だ。2007年9月にIPAから公開され,第一弾となる先行ユーザー2社の実証実験が今ちょうど終わるころである。 SPEAK IPA版は,一言で言えば,ソフトウエア開発のプロセスを改善するためのモデルだ。CMMI(能力成熟度モデル統合)とよく似ているが,CMMIとの最大の違いはコストがあまりかからないことである。CMMIの認定を取得しようとすると,1000万円近いコストがかかる。SPEAK IPA版だとどの程度の金額になるか正確には分からないが,関係者によれば,それとは比較にならないくらい安価に済
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