サイバー攻撃の手口が巧妙化する中、マイクロチップなどを体内に埋め込み身体自体をサイバー攻撃に用いる「バイオハッカー」が暗躍し始めている。スマートフォンやIDカードに触るだけでデータを不正に取得でき、入室制限のある施設に侵入。自分の体で攻撃を仕掛ける新たな手口だ。 「スマホに触るだけで侵入できる」。サイバーセキュリティーを手掛けるサイバーアークが15日に開催した記者説明会で、自身の体内に四つのマイクロチップを埋め込んでいる元バイオハッカーのレン・ノエ氏がバイオハッキングの実態を説明した。 NFC(近距離無線通信)や、情報が書き込まれたICタグと電波などでワイヤレスに通信し情報の読み取りや書き換えをするRFIDなどを自分の手などに埋め込む人は「トランスヒューマン」などと呼ばれ、自宅の電子キーや自動車のキーレスエントリー、非接触決済などを体内のマイクロチップで行っている。バイオハッカーはこれを悪