新規事業では、事業化のための実証実験、テストマーケティングが、その繰り返しのみで事業化に至らず、となることが多い。事業化に向けて、何が必要であろうか。 本連載では、架空の典型的な日本企業である文具・事務用品メーカー「サプライズ社」が、様々な落とし穴でつまずきつつ、担当者が起死回生目指して奮闘していく軌跡を描いていく。6回目は、事業化のための実証実験について。 サプライズ社の運営する文具・雑貨ショップ「ジャック・インザボックス」の銀座店には、レジ近くに置かれたロボット「ジャック」の様子を一目見ようという人たちで、人だかりができていた。 「やあどうもお嬢さん、ノートのお買い上げありがとうございます。今日は寒いねえ。え? だからこのノートで熱々の恋愛小説なんか書いちゃうって? できたら僕にもこっそり読ませてほしいんだけどな。この店内のほかのお客さんにはナイショでね!」 「ジャック、それ店中に聞こ
「レジなし無人スーパー」として米ワシントン州シアトルで1月22日、一般公開された「Amazon Go」。アメリカ本土はもとより、世界各国のニュースメディアが取り上げる、まさに大騒ぎという事態になっている。 今回筆者は、海外取材の合間を縫って、シアトルにあるAmazon Go店舗を訪問してきた。その体験は率直に行って衝撃的だ。アマゾンが考える全く新しい小売店の姿を、現地体験レポートとしてお伝えしていこう。 シアトル1号店舗は待ち行列なし、入り口には誘導スタッフ 「多くの人が店内にいるなかで、どうやってスムーズに“レジなし”決済を実現しているのか」 誰もが感じる疑問を確かめるべく、Amazon Go初訪問では、あえて昼12時過ぎの一番混んでいそうな時間帯を狙った。 Amazon Goは、一言でいえばアメリカで最近増えてきた「軽食コーナー併設コンビニ」の、軽食コーナーのみが独立したような店舗だ。
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