自他ともに認める「仕事大好き人間」で、夜遅くまでバリバリ働き、社外とのハードな交渉もなんのその。休日だってゴルフにレジャーに大忙し。 そんな「タフな社員」はどんな職場にもいるものだが、彼・彼女らに頼り過ぎると、いつかポッキリと本人のメンタルが折れてしまう。 そう警鐘を鳴らすのは、最新刊『「会社がしんどい」をなくす本 』を出版した精神科医・産業医の奥田弘美さん。奥田さんは現在、約20社で産業医を担当。これまでに2万人以上のメンタルヘルスをサポートしてきた。 コロナ禍でストレスが高まっている今だからこそ気をつけたい、社員のメンタル状況の見極め方を、奥田さんに解説してもらおう。 こんにちは、精神科医・産業医の奥田弘美です。 私は約10年前から主に産業医として仕事をしていますが、うつで休職になった人が「自分がまさかうつになるなんて思いもしなかった」とショックを受けるケースを何度も見てきました。 ま