2022年は東京電力福島第一原子力発電所の廃炉にとって大きな一歩を踏み出す年になりそうだ。1号機では約5年ぶりに格納容器内へ調査ロボットが投入される。19年に準備していた機体を投入するのに3年かかった。これは放射性物質などを漏えいさせず、安全に調査する環境整備に時間がかかったためだ。まだ大きさなどに制限があるものの、容器内へのアクセスルートを確立する知見はたまっている。安全対策やシステムのモジュール化などを進め、オープンイノベーションを加速することが求められる。廃炉技術開発の構造的な問題を変える基点になるか注目される。(小寺貴之) 燃料デブリ取り出し/格納容器内で切断 アクセスルート確立へ 「1号機調査で格納容器の中がどうなっているか、堆積物は何か、という情報が得られる。燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)取り出し装置の設計に必要な情報を集めたい」と福島第一廃炉推進カンパニーの小野明代表は力を込
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く