2022年ESGブランド指数の上位企業や躍進する企業に共通しているのは、ESG戦略が明確で、活動に一貫したストーリーがあることだ。ここでは、ESG視点での社内改革と情報発信に取り組んだ結果、社会とガバナンスのイメージスコアが急上昇したパナソニックの取り組みを見ていく。 昨年の総合13位から3位へとV字回復を成し遂げたのがパナソニックだ。環境のイメージスコアが昨年の13位から7位、社会が44位から6位、ガバナンスが42位から2位、インテグリティが7位から6位にそれぞれ順位を上げた。躍進の原動力となったのは40位も順位を上げたガバナンス。楠見雄規グループCEOが進める様々な経営改革は今のところ好意的に受け止められているようだ。 同社は今年1月、初めてサステナビリティ経営説明会を開催、地球環境問題の解決と、健康で幸せな人生を支える「くらし」と「しごと」のウェルビーイングを柱に取り組むことを表明し