ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、2022年3月5日付大統領令第95号「特定の外国債権者に対する債務返済義務の一時的手続きについて」に署名、同大統領令は即日発効した。 ロシア政府(連邦構成体、地方自治体を含む)やロシアの個人・法人が特定の外国債権者に対して債務(金融商品を含む)を負っている場合、ルーブル建てで返済することを認める内容。西側諸国の対ロ経済制裁への対抗策(2022年3月4日記事、3月7日記事参照)の一環。 ロシア政府、ロシアの個人および法人に対して非友好的行為を行った国・地域(以下、「非友好国」、添付資料参照)の債権者に対する返済が対象。非友好国に登録されていない債権者でも、主な事業や主な利益を得ている場所が非友好国である場合、または非友好国の者の支配下にある債権者などの場合、ルーブルでの返済が可能とされている。 本措置は、返済額が暦月において1,000万ルーブル(約90