カーボンオフセット実践の地「十勝千年の森」 林克彦氏 環境への配慮をベースに“地域に愛される場”にしていきたい ●新聞社は、紙を大量に消費する――ごく当たり前の事実だが、それを早くから自社の課題としてとらえ、「カーボンオフセット(二酸化炭素の相殺)」に取り組んできた十勝毎日新聞社。帯広市をはじめ、地元では“かちまい”の愛称で親しまれる地方紙で、現在、約9万部を発行する。 ●その新聞発行によって排出したCO2を、吸収源となる木を育てることで相殺(=カーボンオフセット)しようと、1990年、会社の定款に「育林業」を加え、植樹を開始。より多面的な展開を目指し、2000年には「十勝千年の森」をオープンした。十勝平野と日高山脈に囲まれた雄大な自然の中で、森林整備のほか、山羊や羊の飼育からチーズ作りなども行っている。 ●「地元の方も気付いていない、十勝の魅力がたくさんあります。それを、もっと