日本とのビジネスが近年盛り上がりを見せつつあるイスラエル。IoT、AI(人工知能)、サイバーセキュリティーなどの技術力の高さに惹かれる日本企業は多いが、空気を読まずに直言をするその国民性に戸惑うこともある。 イスラエルでのビジネスの支援会社、ジャコーレ(東京・渋谷)を立ち上げた平戸慎太郎CEO(最高経営責任者)は「よく言えば素直で裏表がない。最初の壁さえ乗り越えられれば、強い信頼関係が築ける」と強調する。 日本貿易振興機構によると、日本企業からイスラエルへの投資額は右肩上がり。特に2017年は田辺三菱製薬による大型買収があったため、16年の6倍近い1299億円に跳ね上がった。人口が同程度のオーストリアと比べると、約4倍の投資額になっている。 15年の安倍晋三首相の訪問を契機として、日本のビジネスパーソンがイスラエルを訪れる機会は増えてきた。イスラエルは人材育成やスタートアップ支援などによっ